暗号資産取引所FTX、ゲーム会社のNFT発行支援する新部署「FTX Gaming」設立

2022/02/24

暗号資産取引所のFTXが、関連会社を通じてゲームユニット「FTX Gaming」を設立し、ゲーム会社によるNFT発行などをサポートするプラットフォーム「crypto-as-a-service」を提供する。米Bloomberg通信が報じた。

crypto-as-a-serviceは、より多くのゲームパブリッシャーが暗号通貨やブロックチェーンネットワーク、NFTの活用できるよう支援するという。crypto-as-a-service の運営のため、FTX Gamingは2月に完全リモートチームの採用を開始し、ゲームエンジン「Unity」でのコーディング経験のあるソフトウエアエンジニアを募集している。

FTXは2021年11月にゲーム分野への進出を発表しており、ソラナブロックチェーンのビデオゲームへの統合に拍車をかけるためにパートナー2社と共同で1億ドル(約114億円)を投資していた。FTXの広報担当者はFTX Gamingの立ち上げを「ゲームジャンルは暗号資産のエキサイティングなユースケースとして見ているため」と明かし「デジタルアイテムで遊んだり収集したりしているゲーマーは世界に20億人以上いる。彼らを取り込める可能性がある」と述べているという。

ゲーム分野への参入は、FTXが暗号資産トレーディングのルーツを超えて拡大するための最新の取り組みという。FTX USの責任者であるBrett Harrison氏は22年1月、同社が「数カ月以内」に、株式とオプション取引を追加できるよう取り組むと明かし、既存プレーヤーであるeToro Group Ltd.やRobinhood Markets Inc.に対抗していると述べている。

FTXは2月2日に、日本の暗号資産取引所Quoineの親会社であるフィンテック企業Liquidの買収を発表。FTXは21年9月から日本国居住者の新規登録を停止していたが、日本の法令に準拠したサービス提供のため、FTXの商品やサービスを3月30日にQuoineのものに統合する予定になっている。また、21年11月には米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手と「グローバル・アンバサダー」の長期契約も締結。大谷選手は、アンバサダー報酬の全てを株式や暗号資産で受け取っているという。