世界初NFTの自動販売機、米ニューヨークで「Neon」提供

NFTマーケットプレイス「Neon」が、米ニューヨーク市のウォール街近くに世界初となるNFTの自動販売機を設置した。

Neonは「デジタルアートの販売を、実際のアートの販売と同じくらい簡単に」を掲げる、Solana(ソラナ)ブロックチェーン上に構築された米マーケットプレイスおよびギャラリー。米ドル建てのクレジットカードとデビットカードで支払いでき、将来的には暗号通貨の利用も想定している。

自動販売機は、Neonの支払い同様に米ドル建てのデビットカードカードやクレジットカードに対応。Apple PayやSamsung Payでの支払いも選択できる。購入すると出てくる箱に書かれた、選んだNFTの固有コードをNeon のプラットフォームで入力し、NFTと引き換える仕組みになっている。

Neonの共同創業者で最高マーケティング責任者(CMO)のJordan Birnholtz氏は、自動販売機の導入にあたり「アメリカ人の2%しかデジタルウォレットを持っていない一方で、80%がクレジットカードやデビットカードを持っている」と述べ「アーティストの潜在的なファンが40倍に増えることになる」とコメント。「これまで過小評価されがちだったクリエーターやデジタルアーティストに力を与えたい」と話している。

NFTの取引量は日々増加しており、NFTマーケットプレイス大手のOpenSeaは20221月の月間取引量が、月半ばの時点で35億ドルを超え過去最高を更新。日本でも、2月25日に楽天グループがNFTマーケットプレイス「Rakuten NFT」にサービスを開始するほか、フリマアプリ「メルカリ」を運営するメルカリがプロ野球のパ・リーグ6球団を共同でNFT化した動画コレクションを手がけている。またLINEはこの春から、NFT総合マーケットプレイス「LINE NFT」に提供を始めると発表している。