香港のWeb3.0企業「Animoca Brands」が日本に戦略的子会社 シードラウンドで11億円調達

香港を中心に事業を展開するWeb3.0企業「Animoca Brands」が2月15日、日本に戦略的子会社Animoca Brands株式会社(東京都港区・代表取締役 谷元樹、以下Animoca Brands KK)を設立したと発表した。2022 年1月には、シードラウンドとして MCP アセット・マネジメント(東京都千代田区・代表取締役社長 田中 徹也)が組成した IPX1 号ファンドから 500 万 USD、香港のAnimoca Brands から 500 万 USD の計およそ11億円の調達を完了。Web3.0領域で、マンガ、アニメ、ゲームやアートといった日本のコンテンツの世界進出を支援する。500 万 USD を調達したIPX1 号ファンドには、講談社、西日本鉄道、三井住友信託銀行などが参画したという。

代表取締役の谷氏は1996年に米コーネル大学を卒業。米国プライスウォーターハウスにリスクマネジメントコンサルタントとして勤めたのち、複数の米系金融機関を経て JP モルガンの円貨債券トレーディングヘッドに就任。 2013 年に香港へ渡り、Millennium Capital Management 社の Managing Director、Senior Portfolio Managerとして Japan Macro Strategy 投資を担当した。

Web3.0企業への転身について同氏は「父の仕事の関係で幼少期から海外で育ち、日本のコンテンツが持つパワーを身近に感じてきた。漫画やアニメ、ゲーム、アート、芸術、スポーツといった日本が誇る文化・コンテンツは世界中のファンから愛されている。こうした日本のIPやコンテンツの制作者と、世界のファンを直接繋げる一助となるべく、Animoca Brands KK の代表取締役の着任を決意した」と述べた。

Animoca Brandsは香港を拠点にWeb3.0事業を展開するユニコーン企業。近年急成長を遂げ、企業評価額は2021年12月時点でおよそ58億ドル(6700億円)に達している。