VR・ARヘッドセットの2021年世界出荷台数は約970万台に、Metaが75%近いシェア

2022/01/12

米調査会社のIDCが2021年末に発表した市場概況によると、2021年のARおよびVRヘッドセット世界出荷台数は約970万台で前年比348.4%増、一体型のVRヘッドセットの出荷台数が89.8%で、Oculusを買収済のMeta(旧Facebook)による出荷が75%近いシェアを占めた。

IDC によるとAR、VRともに、遠隔コラボレーションやバーチャルイベントへの参加など、商業分野でのニーズが顕著になり始め、需要は過去最高を記録している。一方、コンシューマー分野では、VRではフィットネスが人気を集めているものの引き続きゲームが主なユースケースとしてけん引しており、ARではメディア消費が人気を博しているとのこと。

ARおよびVRヘッドセットの出荷台数は、2025年には3,280万台、年平均成長率は45.9%に拡大すると予想されるという。VRがリードするのは間違いないが、ARは23~25年にかけて大幅な成長を遂げ、25年末には3分の1のシェアを獲得するとみられる。スマートフォンベンダーの新型ヘッドセットと、コンシューマー分野での訴求力の高まりが、ARヘッドセットの出荷台数を押し上げると予想されるという。