【NFT Weekly】サムスンがDecentralandにストア開設/フェラーリがNFT販売へ/NFTデータのCryptoSlamが10億円調達

2022/01/09

今回のNFT Weeklyでは、12月25日~1月7日の2週間の注目トピックをまとめて紹介する。先週・今週は、サムスンがDecentraland上にバーチャルストアをオープン、フェラーリがNFT販売に向けて提携、CryptoSlamがAnimoca Brands等から10億円資金調達といったニュースがあった。

【今週の注目トピックス】

  1. サムスン、メタバースDecentraland上にバーチャルストアオープ
    限定NFTバッジも配布
  2. フェラーリ、ファン向けのNFT販売に向けてブロックチェーン企業と提携
    Velasブロックチェーンを活用
  3. NFTデータ提供のCryptoSlamがアニモカ等から約10億円の資金調達
    NFT版コインマーケットキャップとして注目集める

サムスン、メタバースDecentraland上にバーチャルストアオープン

半導体大手のサムスン電子の米国部門が、メタバースプラットフォーム「Decentraland(ディセントラランド)」上に、バーチャルストア「Samsung 837X」を期間限定で出展したことが1月6日分かった

(出典:プレスリリース

「Samsung 837X」ストアは、ニューヨークにある実店舗「Samsung 837」店をモデルにして作られている。同ストアでは、米ラスベガスで1月5日より行われている世界最大規模の技術展示会「CES 2022」からのサムスンのニュース配信を見たり、サムスンが行う植林活動をテーマにした森林探検を体験することができる。

参加者は、店舗内のクエストを達成することで、限定NFTバッジを入手できる。NFTバッジ所有者は、Decentralandのアバターで使える限定ウェアラブルコレクションの抽選に参加が可能だ。

また、「Samsung837」店舗で行われるDJ・ビブラフォン奏者GammaVibesを招いたダンスパーティーライブも同時に同ストアでバーチャル開催される予定だ。

サムスンは、1月3日にNFTの取引ができるスマートテレビの2022年モデルを発表した。

詳細:韓国サムスン、画面からNFT取引できるスマートテレビ発表
https://www.metaverse-style.com/trend/3498

また同社のVC部門「Samsung Next」はNFTゲーム「Axie Infinity(アクシー・インフィニティ)」やNFTマーケットプレイス「SuperRare(スーパーレア)」、メタバースプラットフォーム「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」などに投資しており、今後のメタバース・NFT関連の動きに注目したい。

【Decentralandとは】

2015年より開発されている、ブロックチェーンを利用したVRメタバースプラットフォーム。ユーザーはアバターとなって、「LAND」と呼ばれる仮想空間内の土地を探検できる。また「LAND」や仮想空間内のアバター、建物などをNFTとして作成し、独自通貨「MANA」を利用して売買できる。

フェラーリ、ファン向けのNFT販売に向けてブロックチェーン企業と提携

高級スポーツカーメーカーの伊フェラーリが、ファン向けデジタルコンテンツ制作のため、ブロックチェーン開発企業Velas Networkと複数年にわたる契約を結んだことが12月27日に分かった。Velas Networkは、ブロックチェーン「Velas」を開発しているスイスの企業だ。

来シーズンから、Velas Networkは、フェラーリのF1レーシングチームのパートナーになる。また、同社はF1の公式eスポーツ大会であるF1 Esportsシリーズのタイトルスポンサーにもなるとのことだ。

Velasは、高速ブロックチェーン「Solana(ソラナ)」をベースに作られたブロックチェーン。ネイティブ通貨の「VLX」価格は同発表の後に急上昇し、12月26日には1VLXあたり約25円前後だったが1月8日現在44円前後と1.5倍以上になっている(コインマーケットキャップ調べ)。

高級スポーツカーのNFTオークションは、2021年から活発に行われている。2021年9月には、ランボルギーニのNFTオークションが開催。2021年10月には、日産自動車の代表的なスポーツカー「GT-R」が、カナダの NFTマーケット「RubiX Network」上でオークション形式で販売され、およそ2億6000万円(230万USドル)で落札されている。

詳細:日産「GT-R」がNFTに 約2.6億円でオークション終了
https://www.metaverse-style.com/art/1000

NFTデータ提供のCryptoSlamがアニモカ等から約10億円の資金調達

NFTに関連するデータを集約・提供するCryptoSlamは、1月5日、香港のブロックチェーン企業Animoca Brands等からシードラウンドで約10億円の資金調達を行ったと発表した

CryptoSlamでは、Ethereum、Polygon、Solana、Fantom、Roninといった様々なブロックチェーン上のNFTのランキングや、各NFTコレクションの取引データを見ることができる。CryptoSlamは2018年に立ち上げられ、2021年にはNBAのNFTデジタルトレーディングカード「NBA Top Shot」の取引を追跡できる最初のプラットフォームとして人気を獲得した。

CryptoSlamの画面

本ラウンドでは、暗号通貨取引所OKExのVC部門であるOKEx Blockdream Venturesや、ブロックチェーンプロトコルのBinance Smart Chain、Polygonの他、LinkedIn(リンクトイン)共同創業者のリード・ホフマン氏やZynga(ジンガ)創業者のマーク・ピンカス氏、The Sandbox(サンドボックス)共同創業者のセバスチャン・ボルジェ氏といった著名人も投資している。

本プレスリリースによれば、CryptoSlamは複数ブロックチェーンをまたいだNFTの関心度指標となっており、NFT版のコインマーケットキャップと認識されている。CryptoSlamに期待が寄せられる背景には、コインマーケットキャップが暗号資産領域における主要な情報源のひとつになっており、2020年4月には暗号資産取引所のBinanceによって約4億ドル(当時のレートで約436億円)の評価額で買収されていることなどがありそうだ。