パナソニックがメタバース本格参入 子会社からVR製品3種を発表

パナソニックは1月4日、メタバース事業への本格参入を発表した。IoT製品の企画・開発・販売を手掛ける子会社のShiftallと協業し、メタバース向けVRヘッドセット「MeganeX(メガーヌエックス)」、ウエアラブル冷温デバイス「Pebble Feel(ぺブルフィール)」、メタバース対応音漏れ防止機能付きマイク「mutalk(ミュートーク)」を今春中に発売する。

「MeganeX」はStreamVRに対応した超高解像度・超軽量のVRヘッドセット。重量は約250gで、折りたたみフレームのため持ち運びが容易。有機ELパネルを小型化したマイクロ有機ELを搭載し、5K相当の高精細な映像を映し出すことで、ヘビーユーザーにも快適なプレー環境を提供できるとのこと。スピーカーなどにはパナソニックの技術が活用されているという。販売価格は税込10万円未満の予定。

「Pebble Feel」は「小石(Pebble)」のような手のひらサイズのデバイスを使い、人体を温めたり冷やしたりできる手のひらサイズのパーソナルエアコン。専用シャツと組み合わせることで人体との接触部分(首元)を瞬時に冷却・加熱することができる。

専用のStreamVR用のアドオンを用いることで、最低9℃から最大42℃まで、メタバース空間内で寒さや暑さを体験できる。また既存のシェーダーを使用すれば、体感温度を指定したワールドを作成することも可能とのこと。メタバース目的だけでなく、冷暖房器具としても利用できる。販売価格は税込み2万円前後の予定。

「mutalk」は周囲に自分の声を聞こえにくくする、音漏れ防止機能付きのBluetoothマイク。メタバースやオンラインゲームで用いるボイスチャットで懸念される騒音問題を解決できる。

専用のバンドで顔に固定するため、ハンズフリーで使用できる。10時間連続使用が可能で、静かなオフィスやカフェなどのオープンスペースでも周囲に音が漏れづらいため、ビジネス用途での利用も想定されているとのこと。販売価格は 税込み 2万円前後の予定。

新製品は、5日から開催される世界最大級の家電IT見本市「CES」で披露される。また、同社が2021年5月から販売しているメタバース用センサー「Haritora(ハリトラックス)」の米国での発売も発表された。