「北斗の拳」がXRマンガに、Quest2で世界観に没入 全18巻・メディアドゥ

2021/12/23

1980年代に漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」で連載され、現在も国内外で愛されている人気漫画「北斗の拳」全巻をVRで読むことができる、Meta(Oculus) Quest / Quest2対応アプリ「XRマンガ 北斗の拳」が12月22日、リリースされた。VR電子書籍ビューア事業のメディアドゥが発表した。

配信されるのは、2013年刊行の「北斗の拳 究極版」の全18巻。追加エピソードや巻頭カラーページが新たに挿入、再編集されている。また、印刷前の元データを使用しているため、一般的な電子書籍の約3倍となる解像度の画質で提供され、原画の魅力を最大限に堪能できる。

電子出版取次のメディアドゥが開発したVR電子書籍ビューア「XRマンガ」のシステムを使用。ストーリー展開に合わせてVR空間の背景が計180種類から平均30ページごとに切り替わり、視覚効果やBGMとともに、VRならではの没入感で、同作の”世紀末”の世界が楽しめるのが特徴だという。作中に登場するキャラクターのデジタルフィギュアは、ポーズや大きさが自在に調節でき、吹き出しでセリフも追加できる。カメラモードを使用して写真を撮ることもでき、SNSでも手軽に拡散が可能。また迫りくる敵や障害物をハンドトラッキング機能で砕くミニゲーム「俺がケンシロウ」も搭載されている。

価格は、フィギュア1体(ケンシロウ)とミニゲームがつく1~6巻セットが2990円、フィギュア2体(ケンシロウ、ユリア)とミニゲームがつく7~18巻セットが1万4056円、同1~18巻セットが1万5823円。米ドルで価格設定しているため、日本円での販売価格は今後変動する可能性がある。またメディアドゥが提供するNFTマーケットプレイス「FanTop」で、全6種類の購入者限定NFTファンアイテムカードが、先着3600人にランダムで1点同梱される。

「XRマンガ」シリーズは今後、デジタルフィギュアを飾って眺めるコレクションルームやソーシャル機能、新規タイトルなどが計画されているという。