メタバース事業のHIKKYが65億円調達、NTTドコモと資本・業務提携
世界最大級のVRイベント「バーチャルマーケット」を開催するなど、メタバースに関連する事業を手がけるHIKKYは11月15日、NTTドコモを引受先とする第三者割当増資を実施し、65億円を調達したと発表した。また、両社が資本・業務提携を結んだことも明らかにした。調達した資金は、サービス開発体制や人材採用の強化に充てるという。
HIKKYが主催する「バーチャルマーケット」は、数千のクリエイターや100万人を超える来場者が参加するVRイベント。2021年には、「バーチャルリアリティマーケットイベントにおけるブースの最多数記録」と「1時間でTwitterに投稿されたアバターの写真の最多数記録」という2つの項目でギネスの世界記録を取得。VRイベントとして世界的な注目を集める事業となっている。
また、同社は独自のVRコンテンツ開発エンジン「Vket Cloud」を提供する事業も展開している。Vket Cloudは、スマートフォンやパソコンから簡単にアクセスできる「メタバースコンテンツ」を開発できるツール。マルチプレイに対応していて、ボイスチャットやテキストチャットで他のユーザーとのコミュニケーションを楽しむこともできる。
HIKKYは、調達した資金を活用して、バーチャルマーケットなどのメタバース関連事業を強化するとともに、多くの人々がプラットフォームの壁を超えて行き交う「オープンメタバース」の開発を推進していきたいという。
NTTドコモとの資本・業務提携について、HIKKYの舟越靖CEOは、
「今後はNTTドコモ様とNTTグループ各社の、通信インフラを始めとした様々な技術、研究機関、世界的なネットワーク等を活用させていただきながら、独自のメタバース事業をさらに加速させていきます」
とコメントしている。
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