【NFT Weekly】Discordが仮想通貨ウォレット対応か?サザビーズがETHでバンクシー入札受付 日本円でNFT買取/モバイルファクトリー

NFTWeeklyでは、過去1週間のNFTに関する注目トピックをまとめて紹介する。先週は、11月8日にDiscordのCEOが仮想通貨ウォレット対応について言及、11日にサザビーズがバンクシー作品オークションのリアルタイム入札をETHで実施すると発表などのニュースがあった。
【今週の注目トピックス】
- DiscordのCEOが仮想通貨ウォレット対応について言及
ただし直近では実装の計画はないとのこと - サザビーズ、バンクシー作品のライブオークションをETHで入札可能に
ディセントラランドの本社で作品を展示 - モバイルファクトリーが日本円でのNFT買取サービスを開始
「Hashmasks」「CryptoPunks」など買取対象
1.DiscordのCEOが仮想通貨ウォレット対応について言及
8日、チャット・通話アプリのDiscordのCEOであるJason Citron氏は自身のツイッターで、Discordが暗号資産(仮想通貨)ウォレット対応をしている様子のスクリーンショットを載せた。
画面では、仮想通貨を管理できるウォレットのメタマスク(Metamask)や様々なウォレットサービスと接続できるウォレットコネクト(Wallet Connect)を通じて、イーサリアム(Ethereum)ブロックチェーンに対応している様子だ。
このツイートに対して「プロフィール画像をNFTにできるのか」といった期待の声も見られたが、「スキャムが溢れる中でウォレットを接続できるのは危険ではないか」「サブスクリプションのNitroサービス継続をやめる」といった批判のリプライが多く寄せられた。
こうした声を受け、11日にCitron氏は補足として、現在は何か具体的な計画が動いているわけではなく、スパムやスキャム、詐欺からユーザーを守ることを優先していると発言している。
Discordは元々ゲーマー向けのコミュニケーションツールとして開発されたが、現在は多くの仮想通貨やNFTプロジェクトのコミュニティがDiscord上で運営され、最新情報の発表やお困りごと解決、イベント告知など様々なやり取りが行われている。「Cryptopunks」「Bored Ape Yacht Club」といった著名なNFTプロジェクトでも活用されている。そうした背景から、ウォレット機能の統合は現実味を帯びたものとして捉えられたとみられる。
他方、Discordではダイレクトメッセージ等を利用した詐欺が横行しており、フィッシングサイトのURLを共有し情報や金銭を抜き取ったり、仮想通貨の所有の証であるシードフレーズを聞き出すといったことが頻繁に起こっている。またスパムアカウントも多く、2021年1~6月の半年間で約1,974万件のアカウントがスパムとして削除されている。
安全性を保持しながら、新世代のコミュニケーションプラットフォームとなることができるか、今後の動きも注視したい。
2.サザビーズ、バンクシー作品のライブオークションをETHで入札可能に
11日、老舗オークションハウスのサザビーズは、バンクシーの「Trolley Hunters」「Love Is In The Air」の2作品のライブオークションで、仮想通貨イーサリアム(ETH)でのリアルタイム入札を受け付けると発表した。オークションは、ニューヨークで11月18日に行われる「The Now Evening Auction」の一部として開催される。

また作品は、メタバースサービスのディセントラランド(Decentraland)上のサザビーズ本社でもオンライン展示される。ただし今回オークションにかけられるのは、NFTではなく、現物のアートである。
オークションの様子は、Discordや公式サイトでライブ配信される。同社によると、現物アートのライブオークションで、仮想通貨でのリアルタイム入札が行われるのは初めてとのこと。
サザビーズは、「Trolley Hunters」は5.5~7.7億円、「Love Is In The Air」は4.4~6.6億円程度の落札と予想している。
これほどの金額を仮想通貨から現金に交換するのは容易ではなく、OTC(市場を介さない1対1の店頭取引)サービスを使ったとしても手数料が高くなる傾向がある。そのため、仮想通貨のままで支払い可能であれば、仮想通貨を多く保有する資産家が参加しやすいオークションとなるだろう。
サザビーズは2021年5月にも大手仮想通貨取引所コインベースと提携し、バンクシー作品競売でビットコイン(BTC)とイーサ(ETH)支払いを受け付けた。結果、約14億円で落札され、実際に仮想通貨で決済されたと発表している。
また10月にはNFTマーケットプレイスの「サザビーズメタバース」をリリースするなど、同社は仮想通貨・NFTの領域に非常に力を入れている。
3.モバイルファクトリーが日本円でのNFT買取サービスを開始
「駅メモ!」などのモバイルゲーム事業を運営するモバイルファクトリーと子会社のビットファクトリーは、11日にNFTの買取サービス「ユニマNFT買取(β版)」を開始した。
希望者は専用フォームに情報を記入することで、所有しているNFTの審査・査定を申し込むことができ、査定金額に納得すれば、NFTを送って日本円を受け取ることができる。
同社はNFTを発行し日本円で売買できるサービス「ユニマ」を2021年7月から開始しており、買い取られたNFTは「ユニマ」で販売されるとみられる。
買取対象となるNFTコレクションの例として下記7つが挙げられているが、公式サイトによると、それ以外のNFTも買取対象となるとのこと。
- Hashmasks
- CryptoPunks
- Bored Ape Yacht Club
- The Sandbox
- Crypto Spells
- Sorare
- アイドルNFTトレカ
「ユニマ」では、漫画「キャンディ・キャンディ」で知られるいがらしゆみこ氏とのコラボ作品などが販売中。また同社の提供する「駅メモ! Our Rails」ゲームと連動する「ステーションNFT」も近日発売予定となっている。
現在、オープンシー(OpenSea)やラリブル(Rarible)といったNFTの大手マーケットプレイスでは、仮想通貨を利用した売買が主流である。今後メタバースが広がって誰でもNFTを持つようになったり、あるいは税務・法務上のリスクが個人よりも高い、企業や法人のNFT所有が一般化するにつれて、日本円でNFTを売買するニーズも高まるのではないだろうか。
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