特許や商標を「NFT化」 知財向けIPNFTマーケットプレイスが開設へ

法務や知的財産のDXサービスをてがけるリーガルテックは11月8日、NFTの技術を活用した知財取引のプラットフォーム「IPNFTマーケットプレイス」を2022年2月に開始すると発表した。NFTアートのマーケットプレイスはすでにいくつか存在するが、特許や商標など「知財」のNFTを扱うマーケットプレイスは日本で初めてという。

新たに誕生するIPNFTマーケットプレイスは、リーガルテックの子会社で、特許検索エンジンなどを提供するTokkyo.Aiが事業運営を行う。同社が運営する知財の取引プラットフォーム「IPマーケットプレイス」に登録されている特許や商標、著作権などの知的財産(IP)に対して、NFT(非代替トークン)を付与できるようにする。

IPNFTマーケットプレイスの取引の流れ

「知財のNFTトークン化により、透明性が高まり、知財の取引がより簡単になり、知財取引のコストを引き下げることができます。このように知財をNFTによりトークン化することにより、知財のライセンス提供、販売、および、商品化が可能となります」

と、リーガルテックは説明している。

NFTは、2021年の流行語大賞にノミネートされるなど急速に認知度が高まっているが、これまではデジタルアートやゲームのアイテム、スポーツの記念品といった分野での活用に注目が集まっていた。今回、知財のマーケットプレイスにNFTの仕組みが導入されることで、特許や商標などの分野にもNFTの活用が広がっていきそうだ。