【NFT Weekly】MixiがNFTでDapperLabsと提携、村上隆氏がNFTアバター スクエニがブロックチェーンゲーム

NFTWeeklyでは、過去1週間のNFTに関する注目トピックをまとめて紹介する。先週は11月5日に発表されたミクシィのNFTサービス参入や、村上隆氏のNFTアバタープロジェクト参加などのニュースがあった。
【今週の注目トピックス】
- ミクシィがNFTサービス提供に向けDapperLabsとの提携を発表
Flowブロックチェーンを用いて新規事業創出 - 村上隆がRTFKTのNFTプロジェクトに参加
3Dアバターのキャラクターをデザイン - スクウェア・エニックス、ブロックチェーンゲームへの本格参入を検討
中期事業戦略の柱に据える
1.ミクシィがNFTサービス提供に向けた提携を発表
11月5日、SNS「mixi」やスマホゲーム「モンスターストライク」を提供するミクシィは、カナダに本社を置くブロックチェーン開発会社のDapper Labsとの業務提携を発表した。
ミクシィは、Dapper Labsが提供するブロックチェーン「Flow」を利用し、日本でのNFTサービス提供を目指して新規事業を立ち上げる。またミクシィの既存、開発中のサービスにおけるNFT活用に向けても、Dapper Labsが知見の共有、技術支援などを行っていくとのことだ。
Dapper Labsは、Flowブロックチェーンの開発のほか、2017年にNFTトレンドを牽引した「クリプトキティーズ」や、累計売上が880億円を超える「NBA Top Shot」といったNFTトレーディングカードゲームの提供を行っている。直近では、サッカースペインリーグの「LaLiga」や、国際クリケット評議会などがFlowブロックチェーンを利用したNFTリリースを発表した。
日本のモバイルゲーム業界では、gumiが2019年に人気ブロックチェーンゲーム「マイクリプトヒーローズ」を提供するdouble jump.tokyoと資本業務提携を締結。同社は2020年1月にブロックチェーンゲーム「ブレイブフロンティアヒーローズ」をリリースしている。
またグリーは2021年8月にバーチャルライブ配信アプリ「REALITY」を中心としたメタバース事業への参入を発表するなど、国内ゲーム企業の動きが活発化している、
2. 村上隆がRTFKTのNFTアバタープロジェクトに参加
10月30日、「スーパーフラット」と呼ばれる芸術様式などで世界的人気を誇る現代アーティストの村上隆氏が、スニーカーNFTで知られるバーチャルファッションブランドRTFKT studioのNFTアバタープロジェクトに参加することが分かった。
Hypebeastの報道によると、プロジェクトでは20,000体の3Dアバターをランダムに生成し、様々な特徴の組み合わせでレア度が決まる。最初期のNFTのひとつであり、現在1体数千万円の高値で取引されている「CryptoPunks」をオマージュしているという。
村上氏はキャラクターの口、目、髪型、服などをデザインしており、氏の代表的なモチーフである花の要素も随所に散りばめられている。

村上隆氏は、2021年3月に花を題材にした108個のNFTをリリースすると発表していたが、発売を取りやめて延期していた。インスタグラムでは、その理由を下記のように語っている。

NFTの長所を生かし、コレクター/オーナーの皆様の利便性、作品所有の満足度や安心感を最大化するためには「作品のコンセプトを踏まえ、ERC721や1155のメリットとデメリットを考慮した選択」「独自のスマートコントラクトの要否」「独自ストアフロント構築の要否」「IPFSの要否」その他、さまざまなテーマに対して慎重な検討と議論を重ねて、より最適な形式でNFTをご提供して行くのが良いだろうと考えました。
村上隆氏のInstagramより。
インスタグラムでは約240万人のフォロワーを抱える村上氏。今回の3Dアバターは、ファンにとっては待望のNFT作品となる。またNFTの技術的背景を学び真摯に活用しようとする村上氏の姿勢に共感する、ブロックチェーンや暗号資産(仮想通貨)に熱狂する人々の購入も予想され、高値をつける可能性も大いにあるだろう。
3.スクウェア・エニックス、ブロックチェーンゲームへの本格参入を検討
「ファイナルファンタジー」「ドラゴンクエスト」などの人気ゲームタイトルを持つスクウェア・エニックス・グループがブロックチェーンゲームへの本格参入を検討していることが、11月5日に発表された同社の第二四半期決算説明資料によって明らかになった。
資料によると、同社は中期業績⽬標達成にむけた事業戦略のひとつに「新規領域への挑戦」を掲げており、その内容として「①NFTデジタルカード『資産性ミリオンアーサー』正式リリース」「②ブロックチェーンゲームへの本格参⼊を検討」の2つを挙げている。
マルチプレイやユーザー同士のコミュニティ形成といったゲームの遊ばれ方の変化や、ブロックチェーンをはじめとするテクノロジーの進化といった事業環境を踏まえて、分散型でありトークンエコノミーを前提としたブロックチェーンゲームに今後注⼒していくとのことだ。
説明資料では、10月14日に第一弾の販売が開始されたNFTデジタルカード「資産性ミリオンアーサー」についても触れられた。15,000円のコンプリートセットが売り切れるなど好評を博しており、同社は「NFTと当社アセットとの⾼い親和性を認識」「実証実験フェーズは終了、今後は本格的な事業化フェーズに移⾏」とコメントしている。
現在、NFTやブロックチェーンを活用した人気ゲームには、DAU180万人を超える「アクシー・インフィニティ」や「スプリンターランド」などがあるが、ゲームの面白さよりもむしろ「稼げる」「資産性がある」という点が魅力となっている。多くのファンを持つ既存ゲームがブロックチェーンゲームにうまく参入できれば、勢力図は大きく変化するだろう。
海外ゲーム大手では、「アサシン クリード」などを手がける仏ユービーアイソフト社が10月末にブロックチェーンゲームへの投資と制作を検討していると発表。「Apex Legends」などで知られる米エレクトリック・アーツ社も、ブロックチェーン・NFTを活用したゲームについて9月に前向きなコメントをしている。
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