米シグネチャー銀行が破綻、暗号資産取引多く預金流出相次ぎ
西沢 裕子
2023/03/13
ニューヨーク州金融監督当局は3月12日、米銀行のシグネチャー・バンクを同日付で事業停止したと発表した。米連邦預金保険公社(FDIC)の管理下で預金が全額を保護される、例外措置をとられる。
シグネチャー・バンクの資産は2022年末時点で約1103億6000万ドル(約14兆8000億円)、預金額は約885億9000万ドル(約8兆8600億円)で、全米で29位の規模。同行は暗号資産関連企業と多く取引しており、同じく暗号資産関連の取引が多かった米シルバーゲート銀行の8日の自主精算方針の発表や、10日に経営破綻した米シリコンバレーバンク(SVB)に続く破綻となる。
シルバーゲート銀行は、暗号資産交換業大手FTXトレーディングの破綻を機に預金が急減。1月に発表した2022年10~12月期決算では、FTX破綻による暗号資産の急落で機関投資家が米国債などの安全資産へ資金を移したことで、預金は81億ドル減少していた。自己資本比率は22年末時点で5.12%で、銀行規制上「十分な自己資本を持つ」とみなされる5%以上をかろうじて満たす水準に陥っていた。シグネチャー・バンクはかねて、暗号資産関連企業との取引を減らすと発表していたが、そうした同業の苦境を受けて信用不安が高まり、預金流出が相次いでいた。
一方で、シグネチャー・バンクの破綻は「金融システムを揺るがすシステミックリスクに該当する」とし、FDICや財務省や米連邦準備理事会(FRB)は、例外措置として「預金全額を保護する」と発表。預金保険の対象外の預金も、預金者に返還されるという。
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