売上金で購入可能 「メルカリ」がビットコイン取引サービス開始

2023/03/10

フリマアプリ「メルカリ」は3月9日から、アプリ内でビットコインの売買ができる新サービスを始めた。最短30秒で申し込みを完了できるという。

「メルカリ」を運営するメルカリの子会社で、暗号資産やブロックチェーンに関するサービスの企画・開発を行うメルコインが、同日から暗号資産交換業を開始。新サービスもメルコインが手掛ける。ビットコインは不用品をアプリ内で売却した売上金やポイント、金融機関からチャージした残高で1円から購入でき、申し込みから売買までアプリ内で完結する。

保有ビットコインの評価額や価格変動もメルカリのマイページから確認可能。ビットコインを売って得た利益はいつでもメルペイ残高に移すことができる。サービス利用手数料や入出金手数料などは無料。

本人確認済みのユーザーであれば、最短30秒で申し込みが完了する。対象は20歳以上、75歳未満のユーザーで、同日から段階的に申し込みと利用が可能になるとのこと。利用はマイページの「残高・ポイント」欄にある「ビットコインを買う」から選択する。

メルカリは累計利用者数が約4800万人、2022年1~12月の流通取引総額が9327億円のサービス。決済事業「メルペイ」も手掛けるほか、17年からはブロックチェーン技術を活用した事業検討を進めてきた。

国をあげて「貯蓄から投資へ」と資産形成を推進するなかで、投資対象としての暗号資産への興味や関心が高まっていることから、ビットコイン取引サービスの提供へ踏み切った。また、これまで取り組んできたセキュリティー対策を活用し、今後メルカリグループの各種サービスで実装を推進するパスワードレスの生体認証を導入。より堅牢なユーザー認証を実現しているという。