時価総額約336億円超から虚偽広告まで 「ChatGPT」騙る悪質トークン乱立

2023/02/24

米マイクロソフトが投資する米新興企業のオープンAIが開発し、テクノロジー業界を中心に話題になっている対話AI「ChatGPT」に便乗した偽暗号資産の発行が相次いでいる。公式な関係がないにもかかわらずChatGPTの名を騙っており、最も高額なものは時価総額2億5000万ドル(約336億6750万円)以上にのぼっている。

偽トークンは数百以上みつかっており、そのうち132種類がBNBチェーンで発行。25種類がイーサリアムで、10種類のトークンがソラナ、アービトラム、クロノスなどで発行されていた。

こうした悪質な偽暗号資産が乱発されるようになったのは、マイクロソフトが検索エンジン「Bing」にChatGPTを組み込んだことがきっかけになっている。虚偽や誇大広告の「BingChatGPT」トークンは、すでに数千ドルの取引量が確認されている。

暗号資産取引情報サービスのDEXTools によると、21日時点でUniswapやPancakeSwapなどの分散型取引所で発行されているChatGPTを騙った暗号資産の数は170以上。最も人気のあるトークンは、イーサリアムで発行され時価総額が2億5000万ドル以上、ユニークホルダー数は300人以上で、流動性は60万ドル(約8000万円)だった。

ブロックチェーンセキュリティー企業のPeckShieldは、新たに発行された数十の「BingChatGPT」トークンのうち、3つは暗号資産が盗まれる“罠”の「ハニーポット」スキームであり、2つは資産売却時の手数料である「売上税」の設定が過剰に高いと思われると指摘している。2つはすでに価値が99%以上下落しており、価格操作の「パンプ&ダンプ」やプロジェクトの資金を持ち逃げする詐欺「ラグプル」が仕掛けられていることがうかがえる。またPeckShieldは、こうした悪質トークンを発行している一人とみられる「Deployer 0xb583」は、パンプ&ダンプスキームで数十のトークンを発行しているとも述べている。