KDDI、NFT活用した地域共創へあるやうむと提携 ふるさと納税で協働

2023/02/17

KDDIは2月16日、ふるさと納税にNFTを活用するプラットフォームを開発、提供しているあるやうむと、NFTのよる地域共創に向けて業務提携したと発表した。地方創生を推進する地元企業やベンチャー企業へ出資するコーポレートベンチャーキャピタル (CVC)「KDDI Regional Initiatives Fund 1号」を通じ、あるやうむに出資する。

あるやうむは「NFTによる地方創生」を掲げ、全国の自治体向けにふるさと納税NFTや観光NFTソリューションを提供している札幌発のスタートアップ。ふるさと納税の返礼品に、地域の魅力をアピールしたNFTを起用することで、自治体の新たな財源創出や地域のプロモーション、「関係人口」の創出を目指している。人気NFTコレクション「CryptoNinja Partners(CNP)」を販売しているバケットと共同で行っている、ふるさと納税の返礼品をNFTで提供する「ふるさとCNP」の第1弾である北海道余市町の「余市町ふるさとCNP2022」は、受け付け開始の数分で222点の予定数の申し込みが終了している。

提携では、あるやうむが開発した、ふるさと納税や観光とNFTを組み合わせたサービスを共同展開。両社のアセットを活用して、地域の魅力発信や観光客増加の施策を検討、実施する。

2023年夏ごろに、ふるさと納税の返礼品として和歌山県白浜町の名所などが描かれたNFTイラスト「旅するあおぱんだ~白浜町へ行こう~」を提供する。「旅するあおぱんだ」は、あるやうむがNFTコレクション「Aopanda Party(APP)」とコラボレーションしたふるさと納税を活用したNFTプロジェクトで、白浜町にパンダの飼育頭数が日本一のテーマパーク「アドベンチャーワールド」があることにちなんでとのこと。寄付者は、白浜町の名産品や名所をモチーフにした背景とAPPの人気キャラクターを組み合わせたNFTイラストが入手できるとともに、APPが制作する白浜町のPRショートムービーのクレジットに参加する権利が付与される。

今後は、寄付者が納税先の自治体を観光することでNFTイラストがアップデートされる機能の開発も予定している。また2月20日には提携を記念したイベントを開催し、YouTube LiveとTwitterスペースで配信予定。KDDI 経営戦略本部副本部長兼地域共創推進部部長の江幡智広氏やあるやうむ代表取締役の畠中博昌氏らが参加し、同提携や地方スタートアップの可能性について語る。