日本航空と博報堂、体験型NFTで鳥羽市と奄美市の関係人口創出へ実証実験

2023/02/10

日本航空と博報堂は共同で、地域の体験プログラムをNFTにして国内外の購入者を「関係人口」に変えていく体験型NFT「KOKYO NFT」の検証を行う。三重県鳥羽市と鹿児島県奄美市で2月から実証実験を行う。

地方の人口減少や高齢化が深刻な社会課題となるなかで、観光を活性化し、多様な形で地域と関わりを持つ関係人口を増やす可能性を探る。地域ならではのモノやコトの体験型NFTを展開し、インバウンドを中心とする訪問者が、旅の前後でも地域との関係性を長期継続できる仕組みを構築。関係人口を増やして、新たな地域づくりを目指す。

鳥羽市では世界で初めて真珠の養殖に成功した「真珠のまち」である同市と、結婚30周年を祝う「真珠婚式」を掛け合わせた内容で、購入者が「今後も自分たちの大切な日を鳥羽で過ごしたい」と思えるようなNFTを制作。鳥羽国際ホテルでの真珠婚式の挙式と宿泊、海女小屋「はちまんかまど」での真珠婚コース料理と海女との交流体験、ミキモト真珠島で使えるジュエリー購入クーポンを提供する。販売開始日は2月28日で、価格は100万円。

奄美市では、特産品の黒糖焼酎「奄美黒糖焼酎」の共同オーナーになる権利をNFTにする。樽をソニックエイジングで3年間かけて熟成させるための音楽を選ぶことができ、オリジナルボトルになって受け取るまで間、毎年夏と冬に奄美市でイベントを開催。焼酎の試飲や音楽ライブ、製造工程の一部への参加ができる。販売開始は2月28日で、価格は12万円。

NFTの制作・販売は4M、NFT開発とSNS運営に支援はリードエッジコンサルティングに委託する。NFTは「KOKYO NFT webサイト」で購入できる。