「Twitterに取って代わる」分散型SNS「Damus」ローンチ、ビットコインで投げ銭可能

2023/02/02

分散型SNS「Damus」が2月1日、提供を開始した。「Twitterに取って代わるのでは」と評される、短文投稿型のSNSで「投げ銭」がビットコインで行える点が注目を集めている。

まずiOS端末向けからサービスを提供する。Damus はTwitterと似たツールだがオープンプロトコルで構築されているため、ユーザー自身が投稿やデータの管理が可能。サービス公式サイトでは「投稿を禁止したり検閲したりするプラットフォームは存在しない」と明言されている。

メッセージも分散型のネットワークでやりとりする。アカウント作成時の名前や電話番号、メールアドレスの登録は不要。投稿者の応援のための「投げ銭」などユーザー間の送金機能には、ビットコインが使用できる。送金にはビットコインチェーンのサポートネットワークであるライトニングネットワークを活用する。

Damusのベースプロトコル「Nostr」は22年、資金調達を行い、Twitterの共同創業者で2021年まで最高経営責任者(CEO)を務めていたジャック・ドーシー氏らが参加している。ドーシー氏は当時24万5000ドル(約3000万円)相当の約14BTCを投資しており、Damusのローンチに際しても「オープンプロトコルのマイルストーン」とツイートしている。

NostrはDamusのほか、通信アプリ「Telegram」の類似サービスの「Anigma」、チェスアプリ「Jester」などに使用されている。