サイクリストDAOで尾道市活性化へ、東京eスポーツゲートが実証実験

東京タワー内のテーマパーク運営などを手がける東京eスポーツゲート(TEG)は12月20日、日本のコンテンツやクリエーターをサポートして発信する「NEXT JAPANプロジェクト」の一環として、日本の観光資源を世界に向けて開放し地域活性化を図る地方創生の取り組みを始めたと発表した。第1弾として、広島県尾道市での実証事業を行う。

事業は尾道市の「令和4年度 尾道市実証実験サポート事業」に採択されており、NFTや分散型自立組織(DAO)などのアプローチでファンコミュニティー化することによる、地域創生の可能性を検証するPoC(概念実証)を実施する。尾道市は瀬戸内のほぼ中央に位置し、海を望む坂道などの景観が映画作品などの舞台になってきたほか、四国から島々を結ぶ「しまなみ海道」は、インバウンドをふくめて、世界中から年間30万人以上が訪れるサイクリストの「聖地」になっている。

今年度の事業ではしまなみ海道に焦点をあて、DAOを目指したサイクリストのファンコミュニティーによる尾道活性化の検証を行う。これまではファンのコミュニティー化がされていなかったため、訪問者が何を魅力に感じているのかや、どのようなことがあればより尾道を好きになるかといったニーズの把握や実現に向けたアクションが難しかったという。

DAO形成を通じ、世界のサイクリストに尾道市やしまなみ海道の魅力を発見してもらう。また、地域の魅力向上が自律分散的に進む、地方創生モデルの構築を目指すという。