Binance、日本市場へ参入 サクラエクスチェンジビットコインを完全子会社化

大手暗号資産取引所のBinance(バイナンス)が、日本の取引所サクラエクスチェンジビットコイン(SEBC)を買収し、日本市場へ参入したと、11月30日に発表した。

同日のSEBC株主総会で、全株式をBinance (AP) Holdings Limitedへ譲渡し、新役員として千野剛司氏(代表取締役)、Leon Foong氏(取締役)を選任することを決議した。前代表取締役の山本仁実氏は代表権のない取締役となる。なお買収金額などの取引条件は公表されていない。

SEBCは金融庁・財務局が所管する「暗号資産交換業者」に登録されている。日本国内での暗号資産交換業を認められている31業者(10月31日現在)のひとつ。現在扱っている暗号資産としては、BTC、ETH、BCH、XRP、LTC、ETC、XEM、MONA、ADA、XYM、COTと日本円のペア11種に対応している。

Binanceはヨーロッパや中東諸国で、規制当局の承認・認可を得ているが、SEBC買収によって、「東アジアでの初のライセンス取得となった」としている。

日本市場参入をめぐっては、9月に米ブルームバーグ通信が、暗号資産交換業者への登録を検討していると報じている。これまで日本国内では登録されていなかったが、金融庁は過去に2度、「無登録で暗号資産交換業を行う者」としてBinanceに対して警告を出していた。