LINEが暗号資産取引所「BITFRONT」を停止、FTX破綻とは無関係

2022/11/29

LINE傘下の暗号資産取引所「BITFRONT」が11月28日、サービスを終了すると発表した。独自のブロックチェーンと暗号資産「LINK」に注力するためという。

LINEは18年、ブロックチェーンの研究、開発を行う「LINE Blockchain Lab」を設立。LINE ブロックチェーンの開発などを手がけ、同ブロックチェーンを基盤にしたLINKの発行や、BITFRONTと同様の暗号資産取引サービス「LINE BITMAX」、ユーザーがLINEアカウント一つで手軽にNFTなどを管理できるウォレット「LINE BITMAX Wallet」などを提供している。また22年4月には、LINE BITMAX WalletでLINE ブロックチェーン基盤のNFTマーケットプレイス「LINE NFT」を立ち上げている。

BITFRONTは日本以外で、主にドルによる暗号資産取引を手がけていたグローバル向けサービスで、20年から提供していた。今後は、新規の登録とクレジットカードによる入金の受け付けを即時に停止。出金は3月31日に停止する予定。BITFRONは21年、規制上の問題から、韓国でのサービス提供を終了していた。

BITFRONTは「急速に進化する暗号資産業界で、多くの課題に取り組んできた。しかしLINEブロックチェーンのエコシステムとLINKの発展を継続させるために、BITFRONTを終了する必要があると判断した」とコメント。暗号資産業界全体への波及が指摘されている、大手取引所のFTXトレーディングの経営破綻の影響を受けたものではないと説明している。