BAYCの専用NFTマーケットプレイス設立 「ApeCoin」使用で優遇も

2022/11/25

人気NFTプロジェクト「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」などを展開するYuga Labsは11月24日、BAYCのための専用NFTマーケットプレイスを立ち上げた。NFTの取り扱いやデータ管理のほか、Yuga Labsが発行する暗号資産「ApeCoin」のステーキングなども行う。

新マーケットプレイスは、一般的なNFTマーケットプレイスよりも販売手数料を低く設定。イーサリアムでの売り上げは0.5%、ApeCoinでの売り上げは0.25%に手数料の額を抑えている。販売額の0.25%が一律でApeCoinのDAO(自律分散型組織)に付与されるほか、販売手数料の半額もDAOに還元する。

またクリエーターへの収益の還元を重視し、クリエーターへのロイヤルティー(手数料)を設定しないNFTマーケットプレイスからの出品へは、販売価格にロイヤルティーを加算する仕組みを採用している。掲載されているNFTは、ApeCoinステーキングの詳細が表示。Yuga Labsのプロジェクト間で番号が一致したNFTは、ハイライト表示もされるとのこと。

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新マーケットプレイスの構築は、NFTプラットフォーム開発のスタートアップSnag Solutionsが手掛ける。担当企業の候補にはMagic EdenやRaribleなども競合大手の名も挙がっていたが、ApeCoinのDAOの総意によってSnag Solutionsが選ばれたという。

Snag Solutionsは、プロジェクトごとにカスタムされたオリジナル仕様のマーケットプレイス開発を行っており、偽物や盗品のNFT流通を防止するツール開発などにも力を注いでいる。Snag Solutions創業者のZach Heerwagen氏は「今後はSNS機能などの追加も検討している」と表明している。