J-WAVE、NFT活用した次世代アーティスト育成プロジェクトで無料配信ライブ

ラジオ局のJ-WAVEは9月1日午後6時30分から、オンラインライブイベント「CHINTAI presents MAP PREVIEW LIVE」をYouTubeで無料配信する。NFTを活用した次世代アーティスト発掘・育成プロジェクト「CHINTAI presents J-WAVE MUSIC ACCELERATOR PROGRAM(MAP)」に参加している次世代アーティストが出演する初のライブイベントとのこと。

MAPはJ-WAVEが4月から始めたプロジェクトで、将来性のある次世代アーティストが、同局の支援を受けて制作したデモ音源をNFTとして国内外のマーケットプレイスで販売。手数料や運営費を除いた販売収益は、次の楽曲やクリエーティブの制作費に充てられる。ラジオのオンエアと動画配信を通じ、アーティストたちが成長していく過程についても公開していく試み。

音楽シーンのデジタル化が進み、アーティストは従来の音楽家の枠を超え、ブランディングやマーケティング、ビジュアルコンセプトまで幅広く手掛けるスキルが必要とされている。J-WAVEはアーティストを「スタートアップ」とみなし、大企業がスタートアップを支援・育成する仕組み「アクセラレータープログラム」になぞらえてMAPを実施。同局のプロデューサーや、同局の「INNOVATION WORLD」ナビゲーターで開発ユニット「AR三兄弟」の川田十夢氏、俳優の小橋賢児氏、同「TOPPAN INNOVATION WORLD ERA」ナビゲーターでASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文氏などが「メンター」として参加している。

300組以上のエントリーから選ばれた、シンガーソングライター/トラックメイカーのSuhm氏、シンガーソングライターの雫氏、エレクトロポップユニットの東京〇X問題ら8組のMAPアーティストは、10月に開催される「J-WAVE INNOVATION WORLD FESTA 2022(イノフェス)」に向けて、楽曲制作を進めている。ラジオの本放送と連動して、アーティストの成長過程が伝えられるなか、今回のオンラインライブは「中間発表」の位置づけになるとのこと。すでに8月15日には、アーティスト6組のNFT音源第1弾が、NFTマーケットプレイス「TATSUMAKI」と「OpenSea」で販売されている。

ライブはアーカイブ配信も実施予定。