マドンナ、Beepleとコラボし初のNFT動画リリース

著名ミュージシャンのマドンナが、NFTアーティストBeepleとコラボレーション制作したNFT動画をリリースすることが、5月10日わかった。NFTマーケットプレイスSuperRareで、11日よりオークション販売される。

NFTは3部作で、すべてマドンナ自身とみられる全裸の女性が出産するシーンを描いている。機械的なベッドに横たわる女性から産まれた木がさまざまな花をつけて豊かに成長する「MOTHER OF NATURE」、荒廃した街中で産まれた艶やかなチョウたちが羽ばたく「MOTHER OF EVOLUTION」、緑豊かな森の中で産まれた無数の機械の虫がすすんでいく「MOTHER OF TECHNOLOGY」で、それぞれの音声はマドンナ自作の詩、ヒット曲「Justify My Love」の歌詞、13世紀のペルシャ詩人ルーミーの詩で「Gift of Love」としてリリースもした「Bittersweet」をマドンナが朗読している。

一見衝撃的にも見える作品だが、マドンナは「“創造”と“母性”をテーマにしており、出産という行為を通して、我々に不可欠なアートや創造性を生み出す様を描いたもの」だとコメント。NFTの収益はすべて、Black Mama‘s Bailout、City of Joy、Voices of Childrenなど、差別や暴力、戦災被害にあった女性や子どもへの支援団体に寄付されるという。

マドンナがNFTをリリースするのは今回が初めてとのこと。しかしマドンナは自身のTwitterのプロフィルアイコンに人気NFTのBored Ape Yacht Clubを用いており、3月には、女性クリエーターを支援するプロジェクト「World of Women(WoW)」が米音楽誌ビルボードと提携してマドンナの姿を描いたNFTを販売している。

Beepleは政治的、社会的な出来事や人物をコミカルに風刺した作風で知られる、アメリカのデジタルアーテイスト。 2021年11月には初のフィジカル作品「HUMAN ONE」が約32億円で落札されている。