米UMGとビルボードがNFTプロジェクト「CHARTSTARS」 アーティストの功績記念

2022/03/04
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米大手音楽会社ユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)と米音楽誌ビルボードは3月2日、環境に優しいブロックチェーンを活用したNFTベースのデジタルコレクタブルプロジェクト「ChartStars」を立ち上げたと発表した。作品は5月に発売される予定。

ChartStarsは、UMGに所属する世界的アーティストたちのビルボード入りした楽曲やチャート掲載期間、同時掲載曲数、チャート歴代記録など、チャートでの功績を記念したコレクションになる。公式ライセンスのアートやミュージックビデオ、写真などのデジタルアートワークなどをNFT化する。また、ビルボードライブイベントでのアクセスなども含まれるほか、ゲーム要素も組み込む予定だという。

UMGは、ビルボードのアルバムチャートでトップ10のうち9曲を占めた唯一の企業とのこと。ビルボードチャート64年の中で6回達成されており、特に2021年には、38週連続で1位を獲得し新記録になっている。

ChartStarsの技術面はNFTスタートアップUnblockedがサポートする。Unblockedは、人気NFT「NBA Top Shot」を開発したNFTスタートアップのDapper Labsなどの支援で1000万ドル(約11億5000万円)を資金調達している。

UMGのデジタル戦略担当上級副社長であるMichael Nash氏は「アーティストがファンとより強い絆を築きながら、創造性と商業的な可能性を最大限に発揮できる道を開くことができ、とても嬉しく思っている」とコメント。またビルボード社長のJulian Holguin氏は、「ChartStarsのコレクションは、視覚的にも美しく、チャートの特別な功績を称えて記念するものだ」と述べている。

UMGは同日、ソニーグループ傘下の米ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)とともにNFTプラットフォームのSnowcrashと提携し、テクノロジーやアート、デジタルイノベーションを結集したプレミアNFTプラットフォームの立ち上げも発表。SMEは1月、グラミー賞など数々の賞やノーベル文学賞も受賞しているミュージシャンのボブ・ディラン氏の全楽曲の権利を取得しており、ディラン氏などのNFTを22年にリリースするという。