エイベックスが「The Sandbox」にテーマパーク構想 浜崎あゆみらのNFT発売

2022/03/01

エイベックス子会社のエイベックス・テクノロジーズ(ATS)は3月1日、香港のブロックチェーン企業Animoca Brands(アニモカブランズ)傘下のNFTゲーム「The Sandbox」と提携し、2022年度中をめどにThe Sandbox上の土地「LAND」にテーマパーク「エイベックスランド(仮称)」をオープンすると発表した。

The Sandboxは、ユーザーがメタバース内でアバターや建物などのアイテムやゲームを作成して遊べるゲーム。エイベックスランドでは、仮想空間上でアーティストとファンが交流できる場をつくるという。アーティストの配信ライブやファンミーティング、展示会などのイベントの実施やNFTアイテムの販売などを検討している。

3月3日の午後10時からは、エイベックスランドオープンに先駆け「Metavex District LANDセール」を開催。ピコ太郎、浜崎あゆみ(ayupan)、AmPm、大沢伸一(MONDO GROSSO)の4組のエイベックスアーティストの関連NFTアイテム計6点とエイベックスランド内で開催される初回イベントに参加できる「エイベックス パス」、LANDをセットにした「プレミアムLAND」が110組限定販売される。NFTアイテムは、The Sandbox内でアバターに装飾したり、コレクションNFTとしてLANDに置いたりすることができるという。

ATSの岩永朝陽代表取締役社長はこの提携に「LANを持つだけではなく、イベントやファンとのミートアップ、ライブ配信など、メタバース上でしかできないデジタルエンタテインメントカルチャーをつくりたいと考えている」とコメント。またThe Sandbox COO &ファウンダーのSebastien Borget氏は「日本は、LANDの所有率がトップ5に入る重要な市場であり、エイベックス・グループは日本のエンタテインメント分野に深く根ざしている。J-POP、アニメ、ライブイイベントなど、彼らの素晴らしい専門知識と才能を活用することで、The Sandbox内だけでなくグローバルな成長を促進することができると信じている」と述べている。

ATSは、19年5月からブロックチェーン技術を用いたNFT事業に取り組んでおり、運営するオンラインライブ配信サービス「Z-aN(ザン)」で開催するライブチケット販売にNFT機能の導入などを行ってきた。この提携で、NFTやメタバース領域において、グローバルなIP展開の拡大を目指す。