音楽メタバース「StarLi」、アバターなくてもライブ配信へ

音楽メタバース「StarLi(スターリー)」を展開するVirtualize(バーチャライズ)は1月6日、名古屋テレビ放送子会社の名古屋テレビ・ベンチャーズなどから約7000万円を資金調達したと発表した。調達した資金は、アバターメイク機能の開発や実装、音楽・ダンス・ファッションを基軸としたイベントの実施に充てる。

StarLiは、スマートフォンやパソコンから手軽で安価にバーチャルライブ配信ができるメタバースアプリ。独自の人工知能(AI)システムとグラフィック技術で、どんな曲にも自動で演出を付けられるという。

新たに資金を投入するアバターメイク機能は、StarLi内で高品質なアバターを作成してバーチャルライブに活用できる機能。実装されれば、3Dアバターを持っていないユーザーでもバーチャルライブ配信を行えるようになる。

また、オリジナルソングや振り付け、バーチャルファッションを獲得できるイベントも行う。第1弾として、人気メディアミックスシリーズ「ラブライブ!」の楽曲などを手がけた作曲家、要田健氏によるオリジナルソングをかけたバーチャルライブオーディションを1月7日から開催する。

名古屋テレビ放送によると、これまで手がけてきたVTuberのライブイベントは開催にあたり、数百万円の費用を要していた。今後はVirtualizeと協働し、幅広いユーザーにライブ配信の場を提供。StarLiと自社音楽番組を連携させた新たなエンターテインメントの構築や、メタバース分野へも進出するという。

投資には、独立系ベンチャーキャピタル(VC)のHAKOBUNE、エンジニア投資家のMIRAISE、エンジェル投資家の関喜史氏、メルカリ子会社メルペイの最高情報セキュリティー責任者(CISO)曽川景介氏、俳優の水嶋ヒロ氏も参加した。