「キャプテン翼」がブロックチェーンゲーム化、登場選手がジェネラティブNFTに

2022/10/19

VRゲーム開発などを手がけるThirdverse のブロックチェーンゲーム関連子会社のゲームスタジオ、SWORD PTE. LTD.と、モバイルオンラインゲームの企画・開発企業KLabのWeb3 関連子会社のBLOCKSMITH&Co.は10月18日、人気サッカー漫画「キャプテン翼」のIPを活用したブロックチェーンゲーム「キャプテン翼 -RIVALS-」を2022年内にローンチすると発表した。

「キャプテン翼 -RIVALS-」は、原作漫画に登場する選手たちを育成し、他のプレーヤーと対戦するブロックチェーンゲーム。他プレーヤーとの対戦を通して得られるライバルピースを、選手やサポートキャラクターなどのNFTを含む報酬と交換できる点が特徴。従来のスマートフォンゲームとは異なり、プレーヤーが扱う選手は、たとえ同一選手であっても全て異なる絵柄やパラメーター、必殺技シーンムービー、BGMから構成されるようプログラムで生成された、ジェネラティブNFTになるとのこと。

また、「キャプテン翼」の魅力とブロックチェーンゲームの奥深さの双方を届けるため、国内外のさまざまなアーティストのプロデュース、リミックスを手がける音楽家・プロデューサー・DJの大沢伸一(MONDO GROSSO)氏が楽曲を提供する。

ジェネラティブNFTとなる選手の育成には、「TSUBASAUT」と呼ばれるユーティリティートークンを使用する。「TSUBASAUT」は原作に登場するライバルと戦う対戦モードで獲得でき、選手のレベルやパラメーターの成長、必殺技やスキルの習得、2選手の特徴を継いだ新たな選手NFTの発行などができる。育成した選手NFTなどは、ゲーム内のマーケットプレイスで二次流通も可能。

「TSUBASAUT」は、投機を目的としたユーザーよりもゲームを楽しむユーザーが多く得られる仕組みや、トークン使用者の優遇、トークンの獲得と消費のバランスを取るための動的な制御などを重視して構築。需給バランス調整に重点を置き、ゲーム経済圏のサステナブルな状態に注力するという。また「TSUBASAUT」は、取引所を介した上場(IEO)も目指す。

「キャプテン翼」は6月、香港のブロックチェーン企業Animoca Brands(アニモカブランズ)傘下の人気NFTゲーム「The Sandbox」上で「キャプテン翼Land」がリリースされている。「キャプテン翼」のNFTをめぐっては、公式アカウントと原作者の高橋陽一氏が6月17日にTwitterで、違法なNFTが販売されていると注意喚起。5月中旬から「FOOTBALL METAVERSE」「MANGAVERSE」の両アカウントが「キャプテン翼」のNFT商品を販売しているが「『キャプテン翼』に関するNFTの権利は独占的に(権利管理会社の)株式会社TSUBASAが管理しており、この両者は権利を有していない」と指摘し、販売予定や二次販売の可能性があるNFTプラットフォームとも情報共有しているとして、作品ファンに向け「このNFTは絶対に買わないように」と注意を呼びかけていた。