スクウェア・エニックス、ファイナルファンタジーVII新グッズにNFT

2022/07/22

スクウェア・エニックスは7月21日、人気タイトル「ファイナルファンタジーVII」でNFTで保有証明できるコレクターグッズを発表した。2023年に発売予定。

発売するのは、ファイナルファンタジーVIIの25周年を記念した、キャラクターフィギュアシリーズ「BRING ARTS(ブリングアーツ)」とトレーディングカードシリーズ「ART MUSEUM(アートミュージアム)」の最新作2商品。NFTは両商品とも付属している。

BRING ARTSの新作は、作品の主人公クラウド・ストライフのアクションフィギュア。造形はオリジナルに基づき、特徴的な髪型や肩のアーマー、コスチュームなど、主人公の原点である懐かしい姿を再現している。従来の商品のような現物のキャラクターフィギュアの単体エディションに加え、スマートフォンやパソコンから360度楽しめるデジタル版フィギュアが付属するデジタルプラスエディションを販売する。

NFTは両エディションとも付属する。発売日は23年11月25日を予定。価格は単体エディションが税込み1万3200円、デジタルプラスエディションは同1万6500円。

ART MUSEUMの新作は、現物のトレーディングカード6枚に専用コードが記載されたデジタルトレーディングカード交換券1枚が同梱されたカードパック。ファイナルファンタジーVIIの25年間のアートやビジュアル、名場面を描いた記念トレーディングカードで、ノーマルカード99種、アナザーノーマルカード3種、プレミアムカード(ノーマルカード、アナザーカードのフォイル仕様)102種、シークレットカード3種の全207種のデザインが用意されている。

交換券はウェブサイト上で好きなデジタルカード1枚と交換できる。発売は23年春の予定で、価格は税込み440円。

スクウェア・エニックスは、昨今の流通事情の急激な変化を受けてデジタルトランスフォーメーション(DX)化を推進している。新型コロナウイルス感染拡大の影響からゲームイベントなどでの物販収入が大幅に落ち込むことを見越し、早期にEC化を進めており、同社グループの二次的著作物を取り扱うライツ・プロパティ等事業は21年度には営業利益が前年比77パーセント増の39億円、売上高は同49パーセント増の140億円と3年連続で増収増益を維持している。

現在の取り扱いはフィギュアや雑貨など物理商品が中心だが、この2商品を皮切りに、次世代技術の活用を本格推進するという。