デジタルハリウッドがThe Sandboxと新講座 ボルジェCOOらのセミナー開催

2022/07/04

IT 関連人材育成スクールのデジタルハリウッドは、人気NFTゲーム「The Sandbox」と協業し、ボクセルアーティストとボクセルゲームクリエーターを育成する新規講座を9月から、教育機関「デジタルハリウッドSTUDIO」で開講する。協業を記念し、The Sandboxの最高執行責任者(COO)兼ファウンダーのセバスチャン・ボルジェ氏らが登壇するセミナー「The Sandboxで始めるクリエイターエコノミーの第一歩」を7月9日に開催する。

ユーザーがプラットフォーム開発に参加し収益化ができるThe Sandboxのビジネスモデルはデジタルハリウッドの在校生や卒業生と親和性が高く、学生らが学んだクリエーティブスキルが質の高いゲームやアセットを作るアドバンテージになる可能性が高いことから協業に至った。The Sandboxの世界観を構築するボクセルアーティストとボクセルゲームクリエーターを育成する新規講座を、共同で開発する。

また、同講座の受講生を対象としたコンペを開催。入賞者は「The Sandbox」が設立したクリエーターズファンドへの加入ができ、制作活動に対する資金提供などさまざまなサポートが受けられるという。

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セミナーでは「地に足がついたメタバースの最前線」を報告する。ボルジェ氏のほか、The Sandboxの日本クリエーティブチームをリードするVEN Mashu氏や玩具デザイナーでボクセルアーティストのTomGlasses氏、The Sandboxのボクセルアーティストのチームリーダーなどを務めるTomosan氏、イラストレーターでゲームメーカーデザイナーのhatomame氏など、コンテンツ制作によってThe Sandbox内の暗号資産「SAND」を稼いで生計をたてる現役のクリエーター6人も登壇。The Sandboxクリエーターズファンドに所属するクリエーターの活動を「報酬」「共同制作」「日本コミュニティーの展望」といったテーマで解説する。参加費は無料で定員は100人。

ボルジェ氏は協業に際し「The Sandboxはクリエーターの可能性を引き出すために生まれたプラットフォーム。日本の才能あるクリエーターがオープンなメタバースでコンテンツ制作を開始できるよう、コラボレーションをうれしく思う。セミナーでは、創造性が新たなデジタル経済におけるキャリアにどのようにつながるかなど、幅広い話ができることを楽しみにしている」とコメント。またデジタルハリウッド学長の杉山知之氏は「これからは世界のどこにいても働くスキルがもっと必要になってくる。年齢や性別からも自由になれるメタバースは『一つの道』といわれがちな人生を、4本や5本の道にして歩いていける。その先にはこれまで以上にその人らしい人生が広がっている。デジタルコンテンツを使いこなし、新しい価値観や社会が生まれると確信している」と述べている。