Gaudiy、オンラインクレーンゲーム景品へのNFT活用

2022/06/24

ブロックチェーンゲーム事業を手がけるGaudiyは6月23日、オンラインゲームサービスのライセンス事業や運営などを行うサイバーステップと連携し、オンラインクレーンゲームとNFTを活用した新たなファン体験を創出する取り組みを試験的に始めた。日本のエンターテインメント作品を世界に広げるという。

オンラインクレーンゲームは、実在するクレーンゲームをデバイスから遠隔操作して楽しむことのできる、日本発のエンターテインメント体験。2012年の登場以降、利用者数は順調に増加し、20年以降は新型コロナウイルスの感染拡大防止によるアミューズメント施設の休業要請や自粛協力などの影響でさらに数を増している。近年では大手アミューズメントメーカーを含む20社以上が参入。海外も含めた市場規模は250億円にも達すると見られているという。

一方で、クレーンゲームの景品を海外など遠方へ郵送するコストが、市場成長における課題となっている。Gaudiyは、景品にNFTを活用することでコスト問題を解消する。また世界で初めてオンラインクレーンゲームを提供したサイバーステップ社との連携で、NFTならではの新しいファン体験の創出を通じて日本のエンターテインメントを世界に広げることを目指す。

Gaudiyが開発、提供するコミュニティープラットフォーム「Gaudiy Fanlink」を活用し、サイバーステップ社が運営するオンラインクレーンゲーム「トレバ」で「星めぐり学園NFTブロマイド」を景品として配布する。ブロマイドは、VTuberグループ「星めぐり学園」に所属する「倉持京子」「帝」「オグリ・メル」の3人の、全6種類を用意。ブロマイドからしか再生できない各メンバーの限定ボイスメッセージ付きの特別仕様になっている。

トレバ内で獲得したデジタルコードを、Gaudiyが提供する専用アプリ「トレバウォレット」へ入力すると、NFTブロマイドが入手できる。

オンラインクレーンゲームとNFTとの組み合わせは、現状では、ガイドラインや法整備が追いついていないという。Gaudiyは、弁護士の見解などを踏まえて取り組んでいくと述べている。