【速報】Animoca Brandsが「アサシンクリード」開発ゲーム企業を買収

「Life Beyond」 のゲーム画面

香港のブロックチェーン企業Animoca Brands(アニモカブランズ)は4月13日、オンラインゲーム開発会社のDarewise Entertainmentを買収すると発表した。買収金額は非公表。ゲーム開発やブロックチェーン技術、「Play-to-Earn(遊んで稼ぐ)」機能の技術などを共有し、Darewise EntertainmentのWeb3.0開発などを支援するという。

Darewise Entertainmentは2018年、仏大手ゲーム会社Ubisoft元ディレクターBenjamin Charbit氏と同元技術リーダーのSamuel Kahn氏が共同設立。代表作に「アサシンクリード」シリーズや 「ダイイングライト2」などがある。最高経営責任者(CEO)のCharbit氏と最高技術責任者(CTO)のKahn氏は買収後も引き続き経営に携わる。

買収後初のタイトルは、現在開発中の多人数同時参加型オンラインロールプレイングゲーム「Life Beyond」だ。古代の遺跡を探索して資源や技術を集め土地を開拓し、組織を発展させていく内容で、ブロックチェーン技術を使いPlay-to-Earn形式になるという。近日中にプレーに必要なNFTの無料配布が予定されており、将来的にはゲーム独自のトークン発行や、分散型自律組織(DAO)へのアップグレードも計画されている。

Animoca Brandsの共同創業者Yat Siu氏は「『Life Beyond』は美しさとスケールと備えたゲームで、オープンメタバースに強力な付加価値をもたらすだろう」とコメント。またCharbit氏は「私たちは17年後半から、仮想の存在が物理的なものと同じくらい重要になると信じてきた。Animoca BrandsがNFTゲーム『The Sandbox』などのプロジェクトでオープンメタバースの青写真を描くのを見て、そのWeb3.0の専門知識とネットワークから多大な利益を得られると確信した」と述べている。

Animoca Brandsは21年末、暗号資産取引所大手のBinance(バイナンス)と共同で、ブロックチェーン・ゲームプロジェクトに投資する2億ドル(約227億円)のファンドを設立。1月には、モバイルゲーム開発などを手がけるサイバードとともに、ブロックチェーンサッカーゲーム「Blockchain Football」の開発を手がけ、NFT発行やPlay-to-Earn機能の実装などを行っている。4月11日には、ゲームやライブストリーミング関連のマルチプラットフォームメディア企業のEngine Gaming &Mediaから仏ゲーム開発企業のEden Gamesの買収を発表。Eden Gamesの知見を生かした、新しいブロックチェーンゲームの開発などを行うという。