NFTゲーム「Axie Infinity」運営が約185億円調達 不正流出被害へ補填

2022/04/09

人気NFTゲーム「Axie Infinity(アクシーインフィニティ)」を開発するSky Mavisは6日、大手暗号資産取引所のBinance(バイナンス)や香港のブロックチェーン企業Animoca Brands(アニモカブランズ)などから1億5000万ドル(約185億円)を資金調達したと発表した。3月末に発覚した暗号資産の不正流出の被害にあったすべてのユーザーの損失補填に充てるという。

2018年に公開されたAxie Infinity は、人気IP「ポケモン」からインスピレーションを得たといわれるモンスター対戦型ゲームで、NFTゲームトレンドを形成したパイオニアの一つ。「Axie」と呼ばれる仮想の生き物や土地のNFTの売買が可能な「Play-to-earn」(遊んで稼ぐ)形式のゲームで、韓国半導体大手のサムスン電子のベンチャーキャピタル部門「Samsung Next」などから資金調達もしている。

イーサリアムチェーンを採用しているが、人気急騰に対応するためサイドチェーン「Ronin」を開発、運用している。3月23日に、Roninから17万3600 イーサリアム(約6億2500万ドル<約764億6000万円>)相当の暗号資産と2550万ドル(約31億円)のステーブルコインが不正流出。同29日には、法的機関や調査会社と共同で、流出した資金の回収やユーザーの資金損失の確認の実施を発表していた。現在、Roninでの取引は凍結されており、セキュリティーのアップグレードや複数の監査を受けた後に再開する予定だが、数週間かかる可能性があるという。またAxie Infinityのアップグレード版の「Origin」の公開の延期も発表されている。

不正流出は、バリデータの秘密キーが漏れたことで起きたという。Sky Mavisは「私たちはこの侵害の全責任を負う。ユーザーの失われた資金をすべて返済し、今後の攻撃を防ぐために厳格な内部セキュリティー対策を実施する」と述べ、調査の徹底や、3カ月以内のバリデータの数の5から21への増加などを発表。BinanceのChangpeng Zhao最高経営責任者(CEO)は「グローバルなエコシステムが発展、成熟していくためには、特に我々の強みであるセキュリティー対策で協力し合うこと必要不可欠」とコメントしている。