ブロックチェーンゲームギルド「YGG 」が日本進出

2022/03/25

ブロックチェーンゲーム関連事業を手がけるForNは3月24日、世界最大級のブロックチェーンゲームギルドである「Yield Guild Games(YGG)」と提携。YGGの日本国内の事業などを担う「YGG Japan」の運営を行うと発表した。

YGGは、ブロックチェーンゲームで利益を生み出すNFTを提供する、世界最大の自律分散組織(DAO)型ゲーミングギルドで、プレーヤー数は24カ国以上で10万人以上。プレー開始時に必要となるキャラクターが暗号資産の高騰などで高額になることがあったことから、キャラクターを一時的に他ユーザーに貸し出てレンタル代を受け取る「スカラーシップ体制」が特徴で、スカラーのユーザーは2万人以上とのこと。また、ベンチャーキャピタルのAndreessen Horowitz(a16z)やBITKRAFT、Infinity Ventures Crypto(IVC)などからの資金調達を受けている。

日本のゲーム市場の規模は、中国、アメリカに次ぐ世界第3位で、国民一人当たりのゲーム支出額は世界で最も高い。YGG Japanは日本進出で、「Play to Earn(遊んで稼ぐ)」型ゲームを提供するだけでなく、世界向けに日本のIPを使用したゲームやオリジナルのブロックチェーンゲームの立ち上げもサポートする。

YGG Japan設立に際し、IVCやPlay to EarnゲームギルドのYIELD GUILD GAMES、ゲーム会社のアカツキ、ブロックチェーンゲーム開発会社のdouble jump.tokyoなどが出資や提携を行っている。また香港のブロックチェーン企業Animoca Brands(アニモカブランズ)も出資を協議中だという。

調達した資金は、国内外で人気の高いブロックチェーンゲームのNFTアセットやトークンに出資。また国内ユーザーやギルドに対するコミュニケーションツールの開発や海外ゲームのカルチャライズ、国内ゲームへの投資、マーケティング費などにも充当する。

YIELD GUILD GAMESの共同創業者のGabby Dizon’s氏は「日本のゲーマーは、ブロックチェーンゲームの世界を探求するのに最適なコミュニティーとなると信じている。YGG Japanは、日本のゲーマーをメタバースに引き込むゲームとの提携において不可欠な役割を果たすだろう」とコメント。またアカツキの投資ディレクター、熊谷祐二氏は「YGGは、私が最も感銘を受けたWeb3.0プロジェクトの一つ。新たなエンタメと金融が合わさるGameFiの裏側で、エコシステムを支えるゲームギルドが果たす役割はとても重要。日本でもPlay to Earnが広がることは間違いなく、新たな潮流の主役となるYGG Japanとともに旅ができることにワクワクしている」と述べた。