米Metaverse Game Studiosが約12億円調達

米ブロックチェーンゲーム開発大手のMetaverse Game Studiosは3月14日、総額1000万ドル(約12億円)を資金調達したと発表した。Solanaブロックチェーンの最新技術を取り入れることが決まっている主力ゲームの「Angelic」が評価されたという。

米ブロックチェーン投資大手のPantera Capitalや香港の香港のブロックチェーン企業Animoca Brands(アニモカブランズ)、暗号資産「SOL」の開発を行うSolana Labsの投資部門であるSolana Ventures、米メタバースNFT投資会社のEveryrealmなどが投資した。他にも、暗号資産取引所OKX傘下の投資機関OKX Blockdream Venturesなど30以上の機関が参加している。

「Angelic」はMetaverse Game Studiosが現在開発中のブロックチェーンゲーム。28世紀の荒廃した世界を舞台としたメタバース空間を仲間とともに探索していくロールプレイングゲーム(RPG)で、アイテムや登場人物のNFTの作成や交換が可能という。分散型自律組織(DAO)メカニズムを活用し、ストーリーの結末も変わるなど、クリエーターだけでなくファンとの共同開発を特徴としている。また、「Play-to-Earn(遊んで稼ぐ)」機能も利用できるとのこと。

Metaverse GameStudiosの創設者兼最高経営責任者(CEO)のErkan Bayol氏は「私たちは共同のSFメタバースを開発している。これは強力なパートナーとコミュニティーの貢献、サポートによってのみ実現が可能で、それをかなえ、超えられると確信している」とコメント。またAnimoca Brandsの共同創業者Yat Siu氏は「Angelicは、洗練された物語などを備えた、多人数参加型のメタバースを構築している。これはブロックチェーンゲームと大ヒットゲームとを近づける、正しいアプローチであると信じている」と述べている。

ゲーム業界では、NFTとゲームのためのプラットフォーム「Immutable X」を開発、運営しているImmutable社が3月8日、2億ドル(約230億円)を調達したと発表。企業評価額は25億ドル(約2885億円)に達し、ユニコーン企業入りしている。またAnimoca Brandsは2月に、香港のベンチャーキャピタルBrincと提携し、Play-to-Earn機能のエコシステムに向けて、最大3000万ドル(約34億6000万円)の投資を行う「Guild Accelerator Program」を発表している