「The Sandbox」とスクエニが提携 「ダンジョンシージ」の世界観をメタバースで展開

2022/03/03

香港のブロックチェーン企業Animoca Brands(アニモカブランズ)傘下のNFTゲーム「The Sandbox」は、日本ゲーム大手のスクウェア・エニックスと提携。同社のロールプレイングゲーム(RPG)「Dungeon Siege(ダンジョン シージ)」をThe Sandboxに展開する。

スクエニはすでにThe Sandbox上の土地「LAND」を購入しており、プレーヤーがダンジョン シージのインタラクティブなRPG体験ができるよう展開するという。またThe Sandboxに対応したダンジョン シージのキャラクターやアイテムも提供するという。

ダンジョン シージは2002年に発売された、中世の王国を舞台に若い農夫と仲間たちが侵略軍を倒すために旅をするゲームで、シリーズで170万本を売り上げた。The Sandboxは同ゲームを「オリジナルコンテンツとライセンスコンテンツの両方を使用して、プレーヤーやクリエーターが自分のLANDで体験を構築できる、The Sandboxに最適なゲーム」と述べている。The Sandboxの最高執行責任者(COO)兼共同創設者のSebastien Borget氏は「RPGカテゴリはThe Sandboxの中で最もダイナミックで人気のあるセグメントの一つ。ダンジョン シージは我々のコミュニティーにとって完璧にフィットしている」とコメントしている。

スクエニにとっては、The Sandboxがメタバース参入になる。同社は22年の年頭所感で、ブロックチェーンゲームが「今後のゲームの在り方の潮流の一つになる」と述べ、中期事業戦略の一環としてブロックチェーンゲームへの本格的な事業化フェーズにあると発表していた。また同社は、20年3月のAnimoca Brandsの資金調達ラウンドを主導している。

The Sandboxは1日にエイベックス、2日にファッションビル「SHIBUYA109」などを展開するSHIBUYA109エンタテイメントとの提携を発表。22年度中をめどにしたテーマパーク「エイベックスランド(仮称)」や、メタバース上で渋谷の街を再現する「SHIBUYA109 LAND」のオープンを予定している。また2月には「アサシンクリード」や「レインボーシックス」など人気ゲームを手掛ける仏大手ゲーム会社Ubisoftと提携し、Ubisoftの人気キャラクター「ラビッツ」やアイテムの3D化作業が進められている。