アリババクラウド、ゲーム開発者向けブロックチェーンラボを渋谷に開設へ

2023/03/27

中国EC大手アリババ集団傘下のアリババクラウドは4月に、東京・渋谷にブロックチェーンラボを立ち上げる。日本のゲーム開発者を対象にインキュベーションハブとして、最新のブロックチェーン技術のスキルを高め合う場を目指すという。

東急不動産が協力し、ゲームコンテンツ開発会社のSkeleton Crew Studioと提携して開設する。まずはアリババクラウドと協業プロジェクトに取り組んでいる一部の顧客企業とハッカソン参加者に向け、同社やブロックチェーンに特化したパートナー企業のエンジニアが技術サポートを行う。定期的なセミナーやワークショップ、オンラインイベントなどを通じて、常に最新のWeb3技術のトレンドや知識を学ぶことができるという。

アリババクラウドの機関投資家向けのデジタル資産保管ソリューション「Safeheron」、Web3ゲームプロジェクトの高速化や拡張性、パフォーマンスの向上を可能にするブロックチェーン・インフラストラクチャー・プロバイダー「NodeReal」、Web3ゲームエコシステムのためのスケーリングソリューションプロバイダー「COCOS-BCX」などのWeb3パートナーエコシステムへもアクセス可能とのこと。各プロジェクトのエコシステム上のテスト環境で実験することもできる。

定期的なイベント開催も予定。4月2日にはアリババクラウドのデジタル資産金融サービスグループでWeb3インフラストラクチャー・プロバイダー「HashKey Group」と次世代インターネット基盤プロトコル「PlatON」の共同プロジェクトのWeb3.0ハッカソンキャンペーン「HAPathon 2023」の東京コンペティションが開かれる。日本のゲームクリエーターを対象にしたブロックチェーンゲームハッカソン「#asobiHack_Tokyo」では、優勝チームに賞金200万円のほかアリババクラウドとの共同マーケティングの機会も提供する。

また、2023年後半には、日本でブロックチェーン・ノード・サービスも開始予定。現在は招待したユーザーを対象に試行中で、新製品の開発、展開時間を短縮させるほか、障害が発生した場合は自動的に切り替える機能も備えたサービスという。