東映アニメがThe Sandboxと提携、順次LANDプロデュース

2023/02/17

東映アニメーションは2月16日、香港のブロックチェーン企業Animoca Brand傘下のNFTゲーム「The Sandbox」との提携を発表した。保有するIPとコラボレーションした、仮想の土地「LAND」のプロデュースを行う。

Web3事業などを行うMintoと協業し、東映アニメーションの作品やキャラクターの世界観をメタバース上に表現する。Mintoは人気ブロックチェーンゲーム「CryptoCrystal」などを運営するほか、The Sandbox上での自社キャラクターなどのNFT展開を手掛けたノウハウが豊富にあり、多くのIPホルダーのNFTやメタバース展開を手がけた実績がある。

The Sandboxは、世界中のアパレルやIPブランドと提携しており、なかでも日本発のアニメ作品のIPブランドとの関係強化を進めている。1月にもMintoとともに、人気漫画「北斗の拳」とコラボレーションした「世紀末LAND」のプロデュースを発表しており、同作のディストピアな世界観を体験できる空間を構築しイベントなどを行うほか、NFTの制作や販売を行うという。

LAND展開は2023年から順次進めるとのこと。東映アニメ常務取締役の篠原智士氏は「東映アニメもいよいよ(メタバースという)大海へと出航することになった。我々がこれまで生み出してきたさまざまな作品やキャラクターたちが、新しいフィールドでどのような冒険をし、ストーリーを紡いでいくのか。本当に楽しみでならない」とコメント。The Sandbox最高執行責任者(COO)兼共同創業者の Sebastien Borget氏は「私の人生には、いつも東映アニメのIPがいた。嬉しいとともに、身が引き締まり、いいコンテンツを世の中に排出しなければという責任を感じている。この提携を一生の間で何度も思い出すと思う」と述べている。

また、提携を記念したThe Sandboxの限定NFTを先着1000人に配布するキャンペーンも実施。デザインはランダムで、受け取りにはThe Sandboxのアカウントとアカウントに紐づいたウォレットアドレス、KYC認証の完了が必要。

東映アニメは3日に、東京とニューヨークを拠点にしたクリエーティブテクノロジースタジオのStrataと協業し、NFTを活用した初の新IPプロジェクト「電殿神伝-DenDekaDen-(でんでかでん)」のリリースを発表している。