人気ゲーム「グランド・セフト・オート」 暗号資産やNFT使用を禁止

2022/11/24

人気アクションゲームシリーズ「Grand Theft Auto(グランド・セフト・オート、GTA)」などを手掛けている米ゲームソフト大手ロックスター・ゲームスがこのほど、オンラインのGTAサーバーでの暗号資産やNFTの使用を許可しないと表明した。

これまでGTAのオンラインサーバーでは、一部のユーザーが暗号資産やNFTなどを使ったゲーム内アイテムの売買などを行っていた。ロックスター・ゲームスは11月18日、GTAをカスタマイズしてプレーできるパソコン版のロールプレーサーバーの説明文に、そうしたアイテムの売買方法について追記。「現実世界の通貨やゲーム内通貨を使ったルートボックスや暗号資産の販売、暗号資産やNFTの使用を許可しない」と明記している。

人気ゲームタイトルに暗号資産やNFTを活用する機能が搭載されるかどうかは、ゲームファンのみならず暗号資産ユーザーからも注目が集まっている。GTAのようにカスタマイズできるタイトルでは、ゲーム内アイテムなどをNFT化して売買するユーザーも登場しており、GTAも最新作では暗号資産関連の機能が追加されるのではといわれていた。

ゲーム業界では2021年10月、ゲームプラットフォームの「Steam」が、NFTやブロックチェーンを基盤としたゲームを禁止するガイドラインを設定。7月には、米Minecraftが提供する人気ゲーム「Minecraft」の開発スタジオ、Mojang が「NFTは、プレーヤーに安全で包括的な体験を提供するというMinecraftの精神に反する」とMinecraftのサーバー上でのNFTやブロックチェーンの使用を禁止すると発表している。Minecraftのサーバー運営者がカスタムオンライン体験を提供するために有料運営することは認めているが、NFTによって特定のサーバーへのアクセスが制限されてしまう可能性を危惧。Minecraftの画像などを利用したNFTの作成を許可しない意向も示している。

一方、Mojangの発表を受け、人気ゲーム「Fortnite(フォートナイト)」などを運営する米ゲーム会社のEpic GamesはTim Sweeney最高経営責任者(CEO)は、自社サービスからNFTやブロックチェーンなどの技術を排除しないと宣言している。