Thirdverse、前澤友作氏ファンドなどから約20億円調達

VRゲーム開発などを手がけるThirdverseは11月22日、MZ Web3 ファンドをリードに第三者割当増資を実施したと発表した。調達額は約20億円で、累計調達額は約45億円。今後はゲームクリエーターを中心に、グローバルでの採用強化を行い、ブロックチェーンゲームやVRゲームの新規開発に注力する。

Thirdverseは、オンラインゲームなどを開発する「gumi」創業者の國光宏尚氏が、代表取締役CEOを務める企業。1月にブロックチェーン関連事業の管轄子会社SWORD PTE. LTD.をシンガポールに設立し、3月にはソーシャルゲームなど手掛けるドリコムと、4月にはモバイルオンラインゲームの企画、開発企業KLabのWeb3 関連子会社、BLOCKSMITH&Co.とブロックチェーンゲームの開発、運営で提携している

MZ Web3 ファンドは、衣料品通販大手「ZOZO」創業者で実業家の前澤友作氏が立ち上げた、Web3.0やメタバース領域を対象に投資するファンド。5月の設立発表時には、100億円規模の投資を行うと表明していた。そのほか、8DAO、B Dash Ventures、double jump.tokyo株式会社、Fenbushi Capital、FLICKSHOT、Holdem Capital、KUSABI、OKCoinJapan、OKX Ventures、Yield Guild Gamesが出資している。

12月にはSWORD PTE. LTD.による、人気サッカー漫画「キャプテン翼」のIPを活用したブロックチェーンゲーム「キャプテン翼 -RIVALS-」のローンチが控えている。Thirdverseは2023年にかけて、10本以上のブロックチェーンゲームのリリースを予定。開発ライン拡大のため、資金を活用するという。

前澤氏は出資に際し「ブロックチェーンゲームの魅力は、DAO(分散型自律組織)を通じてユーザー同士、または運営とユーザーがインタラクティブに交流して一緒にゲームを創り上げていく体験にあると思っている。『キャプテン翼 -RIVALS-』もぜひ遊んでみてほしい。國光さん率いるグローバルチームで、日本から世界に挑戦するThirdverseを応援している」とコメントしている。