ジョイファが約3000万円調達 NFTスニーカーを発売

2022/05/20

デジタルファッションを手がけるジョイファは5月19日、23万5000ドル(約3000万円)を資金調達したと発表した。調達した資金は、NFTを活用したデジタルスニーカーのコミュニティーの開発、運営に充てられる。

ベンチャー向け分散型自律組織(DAO)のMetaCartel VentureやWeb3.0起業家支援のNext Web Capitalなどが投資した。ジョイファはこれまで、ファッションモデルの広瀬未花がデザインしたデジタルファッションNFTやファッションブランド「TOMO KOIZUMI」のドレスコーディネートNFTの販売などをしている。

ジョイファによると、ファッション分野でのNFT技術の活用はさらに進むものと予想されており、スニーカーのコレクション市場は2019年の60億ドルから30年までに300億ドルに達するとみられるという。世界中のクリエーターやブランドが、3D技術を活用して「デジタル版のスニーカー」を作成し、NFTとして販売できるエコシステムの構築を目指す。NFTスニーカーは同社がローンチするARアプリやサイト上での展示や、ARを通して着用。将来的には、ガバナンスの機能を持ったトークンを発行することで、エコシステムの意思決定にトークン所有者が参加できる仕組みを構築する。

また同日から、独自ブランドのデジタルスニーカーの制作、販売も始める。「水・炎・風・土」の4大元素をモチーフにしたブランド「Genso」のNFTを、大手マーケットプレイスOpenSeaで販売する。発行量は30で、 価格:は0.1 ETH。

デジタルスニーカーは、21年12月、米スポーツブランドNIKEが、NFTスニーカーなどで知られるRTFKTを買収。RTFKTは、アーティストの村上隆氏とのコラボレーションした人気NFT「CloneX」などを手がけ話題になっていた。またイギリス発のラグジュアリーブランド「JIMMY CHOO(ジミーチュウ)」は10月、香港のNFTプラットフォーム「UCOLLEX(ユーコレックス)」と提携した初のNFTオークションで、「JIMMY CHOO/ERIC HAZE CURATED BY POGGY」と名付けられたNFTスニーカーなどを発売している。