米ロレアル、口紅新シリーズのNFTアート5作品を発表

2021/12/15
L’Oréal Paris USA

米ロレアルは12月13日、口紅の新たなシリーズ「Reds of Worth by Colour Riche」のNFTアートを発表。15日まで、NFTマーケットプレイス最大手OpenSeaでオークション販売されている。オークション開始価格は1,500ドル(約17万円)から。

Reds of Worth by Colour Riche は、Amber Vittoria氏、Arina BB氏、Hueman氏、Lili Tae氏、Puks氏の5人の女性アーティストによる、赤の色合いに触発された5つのNFT。スポーツ関連企業UTAと提携して提供されている。NFTの一次売上金は各アーティストに配分。流通市場での売上金のうち最大1年間分の50%は、ロレアルパリの代表的な慈善活動である「Women of Worth」を支援するために寄付される。

アーティストの一人のHueman氏は、「ロレアルパリのNFTプログラムと提携できることをとてもうれしく、光栄に思う。私の作品『Radical&Free』は、女性が自分の力を持つことをテーマにしており、人間が生化学的反応により極めて微量に発光していることを証明する科学的研究にインスピレーションを得ている」とコメント。また米ロレアルのMaude Brunschwigマーケティング担当上級副社長は「このプログロムを通じて、NFTにおけるジェンダー格差に注目し、すでに活躍している女性たちに光を当てるとともにより多くの女性アーティストやバイヤーを引きつけたい」と述べている。

NFTアートマーケットプレイス「Nifty Gateway’s」のレポートによると、NFT人気の恩恵を受けているアーティストのほとんどは男性で、女性アーティストのNFT売上高は全体のわずか5%。また、NFTアートマーケットのうち女性は16%だという。Maude Brunschwig氏は、「エンパワーメントとインクルージョンに深く取り組んでいるブランドとして、私たちは女性をサポートし、アーティストがその作品を紹介するためのグローバルなプラットフォームを提供するという私たちの使命に基づいて構築することを誇りに思っています」と話している。