米ユニバーサル・ミュージックがGeniesと提携 全アーティストがアバターに
西沢 裕子
2021/12/13
世界最大の音楽企業、米ユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)は12月9日、アバター開発企業Genies(ジーニーズ)との提携を発表した。これまでジャスティン・ビーバーやリアーナなどのUMG所属の人気アーティストがアバター作成を個別にGeniesと契約していたが、今後は同社所属の全アーティストがアバターを持ち、関連するNFTも開発する。
UMGアーティストは、アバターを使って仮想空間での活動を行う他、自分のアバターに着せたりファンがメタバースで購入したりできる専用のアバター衣服も発売する。衣服のマーケットは数カ月以内にオープンし、NBA公認のNFTトレーディングカードゲーム「NBA Top Shot」などの人気NFTを手がけているスタートアップDapper Labsのブロックチェーン上に構築される予定だ。購買層はZ世代を対象にしており、価格は3〜15ドル(約340円~1700円)程度になる想定だという。
UMGのコマーシャルイノベーション&アーティストストラテジー担当であるCeline Joshuaエグゼクティブバイスプレジデントは「Geniesとの提携で、進化するデジタル世界で、アーティストに力を与えるための理想的な枠組みを作成した」と述べている。
またGeniesのタレントリレーション責任者であるJake Becker氏は、「アーティストたち自身と世界中のファンのために魅力を最大限に発揮できるよう支援するのが待ちきれない」とコメントしている。
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