NIKEのWeb3プラットフォーム「.SWOOSH」がデジタルスニーカー共同制作コンテスト

2023/01/27

スポーツ用品大手の米NIKE(ナイキ)は1月26日、運営するWeb3プラットフォーム「.SWOOSH」でユーザーとともに創作するプロジェクト「SWOOSH Studio」を発表した。ユニーカーのデザインを募るコンテスト「#YourForce1チャレンジ」を開催する。

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コンテストへの参加は、ユーザー自身が考案したスニーカーのデザインを、ハッシュタグを付けて画像共有アプリのインスタグラムに投稿するのみ。受賞者は4人選ばれる予定で、賞金は各5000ドル(約65万円)。「クリエーターの定義を広げる」ため、審査基準はスキルよりも、クリエーティブなストーリーテリングを優先するとのこと。

また受賞者は、NIKEのデザイナーとコラボレーションして、新しいバーチャルスニーカーを作ることができる。作品は.SWOOSHのコレクション発売時に商品としてリリースする可能性もあるとのこと。その場合は、自身の作品が購入されるたびにロイヤルティー(クリエーターとしての手数料)を受け取ることができる。

応募は29日まで。対象はアメリカ、イギリス、デンマーク、ドイツ、フランス、イタリア、オランダ、ノルウェー、スペイン、スウェーデンに居住する.SWOOSHユーザー。

.SWOOSHはNIKEが2022年11月に設立。デジタルゲームなどで着用できるバーチャルのシューズや服などのアイテム発売や、アスリートやバーチャルアイテムのデザイナーとのコミュニケーションイベント、リアルな製品へのアクセス権などの提供を通してアスリートを支援し、スポーツの未来への貢献を目指すもので、23年に最初のコレクション発売を予定している。

NIKEは21年末、現代アーティストの村上隆さんとコラボレーションした人気NFTプロジェクト「Clone X」などを展開しているNFTスニーカーブランド「RTFKT」を買収。また衣類やスニーカーなどのNIKEブランドのバーチャルアイテムの商標登録を出願するなど、メタバース参入意向が伝えられている