チームラボが初のNFT、だれでも所有でき唯一性消す

アート集団「チームラボ」は11月1日から、初のNFT作品「Matter is Void – Water」を東京・豊洲のアート施設「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」で展示する。ペースギャラリーのNFTプラットフォーム「Pace Verso(ペース・バーソ)」で発表し、米時間の10月19日午前11時から販売も行う。

作品は、「物質は空虚」を意味する「Matter is Void」と書かれた7つのNFT作品から構成され、チームラボプラネッツでは、そのうちの1つ「Matter is Void – Water」を展示する。7作品のうち購入可能なNFTは1点だが、購入していない作品でもダウンロードすることができる。購入かダウンロードかでの区別なく「すべて本物」のNFT作品を所有でき、ブロックチェーンによりデータの唯一性が証明されるNFTの特性は発揮されなくなるとのこと。

作品には、あらかじめチームラボによって「Matter is Void」と書かれているが、NFT所有者は、作品内の言葉を自由に書き換えられるようになっている。所有者が手を加えると、世界中でダウンロードされている作品や、チームラボプラネッツでの展示作品も、その言葉に書き換わる。再度「Matter is Void」と書き込んでも当初とは異なる表現で描かれるため、一度変更されてしまうと最初の「Matter is Void」は、二度と同じ状態で見ることはできないという。

「Matter is Void」は10月20〜23日に、パリで行われるアートフェア「Paris+ par Art Basel」でも展示される。販売にさきがけ、7作品中1作品は、文字を書き換えたうえで、12日からニューヨークのタイムズスクエアの巨大ビルボードでも公開する。