天野喜孝氏のアートをWeb3.0に ツインプラネットとAstar Network提携

IPプロデュースなどを手がけるツインプラネットは9月29日、日本発のパブリックブロックチェーン「Astar Network(アスターネットワーク)」を開発するStake Technologies(ステイクテクノロジーズ)とコンテンツ事業で提携すると発表した。第1弾として、人気ゲーム「ファイナルファンタジー」のビジュアルデザインなどを手がけるイラストレーターの天野喜孝氏が発信するファインアート「CANDY GIRL」のWeb3.0展開を行う。

両社は、クリエーターのWeb3.0市場参入にはブロックチェーンやNFTなどの知見やスキルで高いハードルが存在していると指摘。提携によりWeb3.0市場にクリエイターエコノミーを構築し、日本のコンテンツのグローバル展開を目指すという。

第1弾に取り上げるCANDY GIRLは、天野氏が近年取り組んでいる108体の天使をテーマに描いたファインアート。現代的かつカラフル&ポップなデザインで「東京ガールズコレクション2017」ではキービジュアルとして起用され「ファッション×アート」をテーマにしたキャラクターが描かれた着物をモデルらが着用し話題になった。また、三越銀座店が開催したイベント「ディスカバートーキョー」ともコラボレーションしている。

ただNFT化するのではなく、アートや音楽、ストーリー、ファッション、フードなどを複合的にかけ合わせた作品になるとのこと。天野氏は「CANDY GIRLたちがファインアートの世界からWeb3.0の世界へと飛び出し、バーチャルアーティストとして世界へ羽ばたくことを楽しみにしている」とコメントしている。

提携するStake Technologiesは、開発を手がける暗号資産「ASTR(アスター)」が9月26日に、暗号資産取引所のbitbankに上場。27日には博報堂と、企業のWeb3.0参入を支援する新会社の設立を発表している。