マイニングの環境負荷を作品に 日経などライゾマティクスとコラボ

“Watt is Money?” (2022) Visual created by rhizomatiks

日本経済新聞社と、傘下の英フィナンシャル・タイムズ(FT)は、ビジュアルジャーナリズムの一環として、クリエーター集団「ライゾマティクス」とコラボレーションした映像作品「Watt is Money?」を発表した。暗号資産のビットコイン」の採掘(マイニング)に必要な電力消費量と、その環境負荷に焦点をあてた作品という。

「Watt is Money?」は、FTが4年前から展開している、外部アーティストとコラボレーションした映像コンテンツ「FT Standpoint」シリーズの最新作。マイニングの電力消費量に関するデータベース「Cambridge Bitcoin Electricity Consumption Index」を公開している英ケンブリッジ大学オルタナティブ金融センター(CCAF)の協力で制作した。「そもそもマイニングとはなにか」「なぜ大量の電力を必要とするのか」といった疑問についても、わかりやすい説明を試みているという。

9月27~28日に東京・表参道のイベントスペース「WALL&WALL」で先行公開し、「日経電子版」と「FT.com」に掲載。ロンドンとニューヨークでも展示イベントを開催する予定。

ライゾマティクスを主宰するアーティストの真鍋大度氏は、「Watt is Money?」制作に際し「暗号資産、AIなどさまざまな技術がものすごいスピードで社会実装されている。イノベーションが環境に与える影響はどのようなものか。私たちは未来に向けて今どういった行動を起こすべきか。本プロジェクトを通じて生まれた問題意識を皆様と共有できればと思う」とコメントしている。