人気VRアーティストせきぐちあいみ、神田明神にNFTアートを奉納

2022/08/10

VR空間に3Dのアートを描くVRアーティストのせきぐちあいみが、NFT関連企業のBeyondConceptと共同で展開するアートプロジェクト「Cryopto Zinja」が8月8日、東京・神田明神でNFT作品の奉納式とVRアートのライブペイントパフォーマンスを行った。奉納したNFTアート作品「Crypto Zinja 神田明神之図」は、分割して一般販売する。

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Cryopto Zinjaは、この世の場所にとらわれずメタバース上で新しい神社を表現するというアートプロジェクト活動。メタバースでの表現活動を大切にしながら現存する神社との協働を模索し、神田明神とのイベント開催になったという。

「Crypto Zinja 神田明神之図」はVR立体絵画によるNFTアートで、1300年の歴史を持つ江戸総鎮守の神田明神と、国造りの神「大己貴命(おおなむちのみこと)」、商売繁盛の神「少彦名命(すくなひこなのみこと)」、民のために命を懸けて政治改革に挑み、除災厄除の神になった「平将門命(たいらのまさかどのみこと)の三柱の祭神を描いている。

奉納式では「Crypto Zinja 神田明神之図」を本殿に奉納。境内で行われたライブペイントパフォーマンスには津軽三味線デュオの「輝&輝」も参加した。奉納された「Crypto Zinja 神田明神之図」は、作品のVR空間を88カ所の座標で分割。88点のNFTアートとして、9月に一般販売する予定。価格は未定。
 
せきぐちあいみは、奉納とイベントに際し「今後人類の生活の一部になるといわれるメタバースやNFTは、話題性やビジネスチャンスだけでなく、心の拠り所になり得ると感じられることも非常に重要ではないか。新たな世界は無法地帯でも規制で縛られた場所でもなく、感謝や思いやりに満ちた場所であることを心から願う。そういった観点から、メタバースやNFTが今後発展していくためには、そこに神社を表現するべきだと感じた」とコメント。Crypto Zinjaでは今後も、NFTの可能性や魅力を日本各地に由来する神社、仏閣と共有し、地方創生などへの寄与を目指すという。