山本寛斎氏とデジタルアートのコラボ「KANSAIMAN」

日本人として初めてロンドンでショーを開催し世界的に活躍したファッションデザイナーで、2020年に他界した山本寛斎氏のブランドライセンス事業を手がける寛斎スーパースタジオは7月7日、NFT関連領域を通して人間を元気にするプロジェクト「KANSAIMAN(寛斎人間)」を始めると発表した。VRクリエーターなどとコラボレーションし、新しいクリエーションを発信する。

ファッションだけでなく、年齢や性別、国籍をはじめとした垣根を越えた人々や文化との交流によって生まれ、変化していた寛斎氏の創作のアイデンティティーと、さまざまなクリプトカルチャーの融合による新たなクリエーションを目指す。「バーチャルとフィジカルの双方から人間を元気にする実験的プロジェクトになる」とのこと。

プロジェクトの第1弾では、3つのコラボレーションを実施。「NauGhtEd × KANSAIMAN」は、デジタルファッションブランド「NauGhtEd(ノーテッド)」とコラボする。1980年代にメンズラインで支持を集め今でもビンテージアイテムとして人気の「KANSAIMAN」のスカジャンを、ジェンダーレスに制作。3Dのスカジャンをメタバース上のギャラリー「OnCyber」で発表する。

「Metaani designed by KANSAIMAN」は、メタバースとフィジカルを融合したデジタルアートの祭典「Crypto Art Fes」を開催するmekezzo(メケゾー)氏と、VRクリエーターのMISOSHITA(ミソシタ)氏が立ち上げたメタバースNFT「Metaani」とコラボ。KANSAIMANモデルのMetaaniを5体制作するほか、11~17日に開かれるデジタルアートフェス「Crypto Art Fes 2022」ともコラボを重ねた特別Metaani も1体作成。特別Metaaniはユーザーにプレゼントをされる予定とのこと。

「TEAM NAGOMI × 0N1 Force powered by KANSAIMAN」は「和」を重視したアーティスト、クリエーターのストリート集団「TEAM NAGOMI」 と、NFTプロジェクト「0N1 Force」と共作。「ファッション×革命」をテーマに、0N1 Forceの世界観を表現する。

発表されるすべての作品はNFTマーケットプレイス「SBINFT Market」とCrypto Art Fes 2022で展示され、人気投票も行われる予定。投票で最も支持を集めた作品とKANSAIMANがコラボレーションを行い、特別なスカジャンを制作する。

今後はオリジナルNFTの販売や、ライセンスビジネスのノウハウを活用したバーチャルとフィジカルの連携による多様なアイテム展開を予定。またコミュニティー運営などによるプロジェクトの拡大も目指すという。