メタバース上に「オペラハウス」建設 三菱地所など協賛

2022/06/09

オペラをはじめとしたクラシック音楽芸術の振興活動を行う一般社団法人奏楽会は6月8日、NFTプロデュース事業を手がけるユアブライトとともに、文化とそこにかかわる人々の出会いをメタバース上に創出するプロジェクト「Opera meets Metaverse supported by Mitsubishi Estate」を始めたと発表した。三菱地所が協賛し、ビジネス誌「Forbes JAPAN」がメディアパートナーとして参加する。

オペラや舞台だけでなく、映像や絵画、デザイン、文学などあらゆる分野の文化、芸術がメタバース上で出合って人々が集うコミュニティーハブとなる「オペラハウス」をメタバース上に設立する。奏楽会によると、著名なメタバース上で本格的にオペラハウスを称するのは初とのこと。ミュージカルや映画、デジタルアートなどの上演や、NFTアートなどのクリエーターによるトークショーや各種イベントの開催などを想定し、新たな文化消費者の形成を目指すという。

プロジェクトの第1弾として、NFTアーティストのカズシフジイ氏の代表作「Kawaii Girl Collage」をジェネラティブアート(アルゴリズムで自動生成されたアート作品)にしたNFTコレクション「Kawaii Meta Collage」を発表。また、記念オペラ公演「ニーノ・ロータのオペラ」を12月24、25日に東京・日経ホールで開催する。映画「ゴッドファーザー」の楽曲「愛のテーマ」などを手がけた著名作曲家ニーノ・ロータ氏による3作品を、「世界三大テノール」の一人、故ルチアーノ・パバロッティ氏のピアニストを長年務めたウバルド・ファッブリ氏の監修とピアノ演奏で上演する。

同公演は収録され、今後構築される「オペラハウス」で来春に公開する予定。公演ポスターは、現在実施中のアドビ主催のポスターコンテストで選ばれ、最優秀者の作品はNFTコレクションを発表する権利も与えられる。