Rakuten NFT、アーティストを応援する作品を販売へ

楽天グループが運営するNFTマーケットプレイス「Rakuten NFT」は5月31日から、一般社団法人アートパワーズジャパン(APJ)が展開するNFTアート作品を発売する。第1弾として、国内外の注目アーティストの作品を扱う「PRIME」、期待の若手アーティストの作品を扱う「EMERGING」、障がいのある人たちの作品を扱う「CHALLENGED」の3つのカテゴリーで、各アーティストが手掛けた絵画をデジタル化したNFTアート作品を販売する。

APJは「アーティストを応援する」を目的に、伝統文化と現代芸術文化の出会う場所や地域での新たな活動を誘発する拠点の創設や、アートをはじめとする文化を生かした新しいビジネスモデルやイノベーションの創出活動などを行っている。

販売されるのは、3つのカテゴリーのアーティストによるNFTアートが入ったパックの全213種。「PRIME」は、彫刻家の三沢厚彦氏による99種類の虎が描かれた作品「99 colored tiger」の中から1種類ずつの虎をモーメントにしたパック99種や、美術作家の中村ケンゴ氏による美術館の満杯の収蔵庫を描いた絵画作品「収蔵庫」1種と、同絵画を100個のピースに分割し、それぞれ1ピースのモーメントにしたパック100種を展開する。

「EMERGING」からは、若手アーティストのMOYAN氏による、犬や猫、花束になった人形が描かれた作品全4種を販売。「CHALLENGED」からは、障がいの有無にかかわらずすべての人がその人らしく生きることができるインクルージョン社会を目指す活動「ゆうきのつばさ」の一環で、KENSHiROU氏、ITUKI氏、Ryota氏の3人のアーティストが描かれた全9種が含まれる。

購入したNFTは、Rakuten NFTのマイページにコレクションできるほか、マーケットプレイスでの二次販売も可能。6月以降には第2弾のシリーズを順次発売予定。

また、中村ケンゴ氏の「収蔵庫」の現物の絵画が、東京・東銀座のアートスペース「un petit GARAGE」で開かれる個展「un petit GARAGE SELECTION」で6月7日から、MOYAN氏のNFTのもとになった絵画は江戸川区の複合商業施設「Ff」で開かれる個展「「PLAY BOOTY」で6月1日から展示予定。両展示とも、会場限定のNFTアートが発売されるほか、購入者には特別ステッカーをプレゼントする。

Rakuten NFTは2月25日にサービスを開始した、スポーツ、音楽、アニメなどさまざまな分野のNFTの購入や個人間での売買ができるマーケットプレイスと、IP(コンテンツ)ホルダーがワンストップでNFTの発行や販売サイトの構築が可能なプラットフォームサービス。決済には楽天IDを使用できるため、登録されたクレジットカードや楽天ポイントの利用が可能。5月26からは、Rakuten NFTが独自にセレクトしたオリジナルNFTアート作品を集めた「Rakuten NFT Art Gallery」を販売している